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2007 年度 実績報告書

移動架橋を有するネットワーク高分子の合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 18550109
研究機関三重大学

研究代表者

久保 雅敬  三重大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (70195494)

キーワードリビング重合 / 環状ポリスチレン / 擬ポリロタキサン / 非共有結合型架橋 / 移動架橋
研究概要

官能性開始剤及び官能性停止剤停止剤を用いたスチレンのリビングアニオン重合を利用して,鎖末端にアミノ基とカルボキシル基を有するヘテロ2官能性ポリスチレンを合成した。次に,その分子内アミド化反応を高度希釈条件下で行い,アミド結合を有する環状ポリスチレンを合成した。さらに,アミド結合をヒドリド還元することで,アミノ基を有する環状ポリスチレンへ誘導した。この環状ポリスチレンの存在下で,メタクリル酸メチルのバルク重合を,過酸化ベンゾイルをラジカル開始剤として行った。得られたポリマーを真空下,180℃で加熱することにより,溶媒に不溶となることがわかった。核磁気共鳴スペクトル及び蛍光スペクトルから,環状ポリスチレンの存在下でメタクリル酸メチルの重合を行うことで,ポリメタクリル酸メチルの主鎖が環状ポリスチレンの糸通しを行い,擬ポリロタキサン構造が形成されていることが示唆された。その後の熱処理によって,線状主鎖中に存在するエステル基と環状ポリスチレンのアミノ基との間で熱的アミド化反応が進行し,結果として,移動架橋構造を有する非共有結合型の三次元高分子が生成したことがわかった。あらかじめ,可溶、可融な擬ポリロタキサンを経由することで,種々の形状を有する三次元高分子を構築する新しい手法を見出すことができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 環状高分子の固相合成2007

    • 著者名/発表者名
      宮尾 あゆみ
    • 学会等名
      高分子学会年次大会
    • 発表場所
      京都国際会議場
    • 年月日
      2007-05-30
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [図書] 架橋・硬化反応のメカニズムと新しい架橋システムの開発2007

    • 著者名/発表者名
      久保 雅敬
    • 総ページ数
      280
    • 出版者
      情報機構
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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