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2007 年度 実績報告書

機能性ホスト分子を利用したセンサーアレイによる認識システムの構築とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 18550120
研究機関東京工業大学

研究代表者

池田 博  東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (70201910)

キーワード分子認識 / 超分子化学 / ホストゲスト化学 / センサーアレイ / シクロデキストリン / 分析科学
研究概要

人間の味覚・嗅覚のように認識特性の異なる多数のセンサーをアレイ状に並べた蛍光センサーアレイを作成し、分析対象とする分子群の分子骨格の違いをセンサーアレイの応答性の違としてパターン化したデータベースを作成し、未知の分析対象分子がどのような分子骨格を有しているかを、データベースと比較することにより推定するシステムを構築することを本研究では目的としている。このセンサーアレイを作成するためには、多種多様な応答を示す多種類のレセプターを用意する必要があるが、本研究では申請者らが最近開発した分子骨格を識別するレセプターおよび従来から研究を行ってきたレセプター群に多様性を持たせるような化学修飾をさらに行うことにより作成する。
昨年度作成したグルコースが6個からなるα-CDを基本骨格とした蛍光センサーの分子認識特性について、さらに検討を行った。ハロゲンの種類、置換数の異なる様々なハロメタンに対する認識特性を評価し、置換数が多いほど応答性が高いことがわかった。水質汚染物質であるハロメタンには様々な誘導体が存在するが、今回合成したレセプターはハロゲンの種類や置換数の違いを識別できることがわかった。また、レセプターの分子認識特性を多様化をするために、β-CDの分子認識サイトの拡張を試みた。β-CDの一級水酸基側にアルキル鎖を導入したところ、より大きな分子を認識可能であることがわかった。一方、小分子に対する応答性は低下し、分子認識特性を多様化することができた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] New Chemosensor for Larger Guests Based on Modified Cyclodexthns Bearing Seven Hydrophobic Chains Each With a Hydrophilic EndGroup2007

    • 著者名/発表者名
      H. Ikeda, T. Sugiyama, A. Ueno
    • 雑誌名

      J. Inclusion Phenom. Macrocycl. Chem. 57

      ページ: 83-37

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Fluorescent Cyclodextrins as Chemosensors for Molecule Detection2007

    • 著者名/発表者名
      H. Ikeda, A. Ueno
    • 雑誌名

      Proceedings of Fouth Asian Cyclodextrin Conference 1

      ページ: 14-22

    • 査読あり
  • [学会発表] 蛍光性シクロデキストリンを利用した水質汚染物質の検出2007

    • 著者名/発表者名
      池田 博, 上野昭彦
    • 学会等名
      第25回シクロデキストリンシンポジウム
    • 発表場所
      鳥取県民文化会館
    • 年月日
      2007-09-11
  • [学会発表] NBDアミン修飾シクロデキストリンを利用した分子認識センサーの構築2007

    • 著者名/発表者名
      池田 博、村山拓也、上野昭彦
    • 学会等名
      第2回ホスト・ゲスト化学シンポジウム
    • 発表場所
      大阪市立大学
    • 年月日
      2007-05-24
  • [学会発表] NBDamine-Modified Cyclodextrins as Fluorescent Chemosensors for Molecule Detection2007

    • 著者名/発表者名
      H. Ikeda, T. Murayama, and A. Ueno
    • 学会等名
      4th Asian Cyclodextrin Conference
    • 発表場所
      Kyoto, Japan
    • 年月日
      2007-05-18

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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