研究課題
基盤研究(C)
生命維持に関与する生体内一酸化窒素(NO)を検出するために、NOと選択制の高い化合物の設計し、高感度が期待できる電気化学的手法を用いた系の構築を試みた。一般的にNOのみならずヘテロ原子を有する分子あるいはイオンは金属イオンと相互作用するが、金属イオンに相互作用できる配位子の電子供与性を大きくすることで、反応性の高いNOのみに選択制を示す分子の構築に成功した。またこの化合物を用いて電極化を試みた。電極化の方法は2種類選択した。第一に、本研究で得られた高選択性を示す化合物には金などと非常に強い相互作用可能な硫黄原子を有していることから、金硫黄結合を利用した電極の構築を行った。しかしながら、本分子には3つの硫黄原子が含まれていたためその配向性の制御が非常に困難であり、再現性のある結果が得られなかった。そこでNOに対し電気化学的応答性質を有するカーボンナノチューブに本機能性錯体を静電的相互作用を利用して表面修飾したものを電極として用いた。本来のカーボンナノチューブが検知可能な感度に対し、有意な電流応答が得られた。
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