研究課題
基盤研究(C)
糖鎖認識分子を探索するためには、同一組織に存在している網羅的な糖鎖(グライコーム)をプローブに用いることが合理的、理想的であるため、グライコームワイドな糖鎖を相手分子探索のプローブとして用いる研究を推進した。グライコブロッティング法とイミン交換による反応を利用して、生体試料由来の糖鎖を任意の標識化合物として回収する方法論を確立し、天然由来の多様な糖鎖の固相化および光アフィニティプローブ標識が可能であることを実証した。また、相手分子を探索するモデル系として糖鎖の構造や機能がよくわかっていないマウスの表皮を用い、シアル酸の構造情報を含む定量的なグライコーム情報を初めて取得した。次いで、マウスの表皮においてユニークな発現を示したα-ガラクトースエピトープについて、ガレクチンー3が相手分子であることを示すとともに、ガレクチンー3のユニークな糖鎖認識特異性を明らかにし、糖鎖認識分子探索においてグライコームワイドな糖鎖を用いることの有用性を実証した。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (5件)
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