研究課題/領域番号 |
18550160
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | (財)野口研究所 |
研究代表者 |
山ノ井 孝 (財)野口研究所, 研究部, 主任研究員 (20182595)
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研究分担者 |
藤田 雅也 (財)野口研究所, 研究部, 研究員 (20321672)
鬘谷 要 和洋女子大学, 家政学部, 助教授 (20251465)
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キーワード | 抗ピロリ菌剤 / ピロリ菌 / aGlcNAc / 合成 / N-アセチル-ダルコサミン / クラスター / グリコシド / 医薬品 |
研究概要 |
1.抗ピロリ菌活性aGlcNAc政基含有誘導体の化学合成とその評価 (1)GlcNAcal→4Gal残基合成と評価、 まず、新規な化学合成法を確立した。ベンジル保護したGlcNAc誘導体をイッテルビウム(III)トリフレートと三フッ化ホウ素エーテル錯体からなる混合活性法を用いて、4位水酸基が遊離なガラクトースと反応させたところ、望むGlcXAca1→4Gal体が得られた、説保護して、抗ピロリ菌活性を測定したところ、GlcNAcapNP体よりは、弱いながらも増殖阻害活性が見出されることがわかった。 (2)GlcNAca1→4Gal残基の類縁体構造の合成と評価、 塩化水素ガスを飽和させたシクロヘキサノール、エチルアルコール、メタノール、イソブロピルアルコール等のアルコール溶媒を用いて、2-アセトアミド-2-デオキシーD-グルコピラノースからフィッシヤーのグリコシル化によって、GlcNAca1→4Gal残基の類縁構造と考えられるグリコシド体を数種類合成した。これらの抗ピロリ菌活性を測定したところ、いずれもGlcNAc体よりも強い増殖阻害活性を示すことがわかった。 (3)シクロデキストリン(CyD)を用いたaGlcNAc残基の集合化、 まず、aGlcNAc残基の集合化のための予備的な実験として、aGlcNAcが一残基有するCyDの合成を検討した。(1)と同じグリコシル化法でスペサーを有するaGlcNAcを合成し、CyD誘導体との結合を行い、現在aGlcNAcが一残基有するCyD誘導体合成を達成している。 2.aGnT酵素を用いた抗ピロリ菌活性aGlcNAc残基含有誘導体の酵素合成とその評価。 CyDにaGnT酵素のアクセプターとなるラクトース誘導体の構築を検討した、現在、CyDに結合させることが可能なCyD誘導体合成およびラクトースの還元末端にスペサーを有する誘導体合成を完了している。
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