研究概要 |
1.海綿からのポリセオナミドBの単離 鹿児島県奄美大島産海綿Theonella swinhoeiを採集し、エタノール分画、溶媒分画、フラッシュクロマトグラフィー、ゲルろ過、および逆相HPLCにより、ポリセオナミドBの単離を行った。 2.ポリセオナミドBの溶液NMR構造解析 有機溶媒中に取り込んだポリセオナミドBについて、高分解能NMR装置を用いて、2D NMR(NOESY,ROESY)スペクトルを測定・解析し、三次元構造を決定した。2008年4月中にPDB登録を行う。三次元構造については、平成20年度中の論文投稿を予定している。 3.ポリセオナミドBのミセル中での溶液NMR構造解析 界面活性剤に取り込んだポリセオナミドBについて、三次元構造を決定した。現在、その三次元構造について精密化を行っている。 4.ポリセオナミドBの機能解析 福井大学医学部の老木成稔教授らとポリセオナミドBのチャンネル活性について研究を進めている。この研究結果については、三次元構造の論文に含めて発表する予定である。
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