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2007 年度 実績報告書

有機-無機ナノハイブリッドにおける高効率りん光発光機構の解明と発光素子への応用

研究課題

研究課題/領域番号 18550168
研究機関佐賀大学

研究代表者

江良 正直  佐賀大学, 理工学部, 准教授 (30191927)

キーワードナノ材料 / 電子・電気材料 / 電子デバイス・機器 / 半導体物性 / 有機-無機ナノハイブリッド
研究概要

無機物質をCeF_3とし、有機物質としてホール輸送性でイオン化ポテンシャルIpが小さく電子親和力も小さなジアミン誘導体TPD(Ip=5.4eV,Ea=2.2eV)、2C6DAF(Ip=5.5eV、Ea=2.4eV)、ホール輸送性でIpが大きくEaが小さなカルバゾール誘導体CBP(Ip=5.9eV、Ea=2.6eV)、2C6CBz(Ip=6.0eV、Ea=2.6eV)、電子輸送性でIpもEaも大きなセキシフェニル6P(Ip=6.2eV、Ea=3.0eV)、バソクプロイン(Ip=6.7eV、Ea=3.2eV)を用い、3:1の重量比で二元蒸着することにより6種の有機-ナノハイブリッドを作製した。
1)光励起の場合、いずれのナノハイブリッドも有機物の蛍光を示した。
2)EL素子とした場合、ホール輸送性の有機物を用いた場合には有機物のりん光発光が観測された。これに対して、電子輸送性の有機物からの発光は観測されず、CeF_3からの発光が観測された。以上の結果より、f軌道に電子を一つ持つC^<3+>はその電子を放出して閉殻構造をつくりC4+になりやすい。このC^<4+>はさらに電子を捕獲してC^<3+*>となる。ホール輸送性の有機物はこのC^<3+*>とデクスタータイプのエネルギー移動を起こし、励起三重項状態が生成されりん光が観測されたものと考えられる。これに対して、イオン化ポテンシャルの大きな電子輸送性の有機物ではこのエネルギー移動が起こらず、CeF_3からの発光が観測されたものと考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Preparation of regioregular aklylthiophene oligomers and their optical properties2007

    • 著者名/発表者名
      S.Gondo, Y.Goto, and M.Era
    • 雑誌名

      Molecular Crystals and Liquid Crytals 470

      ページ: 353-358

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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