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2007 年度 実績報告書

高分子反応を用いた二層構造を有する感温性ゲルの合成と応用

研究課題

研究課題/領域番号 18550195
研究機関広島大学

研究代表者

飯澤 孝司  広島大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (60130902)

研究分担者 後藤 健彦  広島大学, 大学院・工学研究科, 助教 (10274127)
キーワード感温性ゲル / 高分子反応 / 二層ゲル / 屈曲性 / コアーシェル型ゲル
研究概要

昨年度、円柱状のポリアクリル酸ゲルの1,8-diazabicyclo[5,4,0]undec-7-ene塩ゲル(DAA)と2種の異なるアルキルアミンとの2段階逐次的アミド化反応よる、異なる感温性のポリ(N-アルキルアクリルアミドゲル)からなる新規の円柱状コアーシェル型ゲル(軸対称の二層構造ゲル)の合成法を確立した。本研究では、この知見を拡張した非軸対称の感温性二層構造ゲルの合成とそのゲルの屈曲特性について検討を行った。非軸対称の感温性二層構造ゲルは、水温の変化に対応し、2つのゲルの膨潤率の違いにより大きく屈曲-伸張する。しかしながら、二層間に大きな応力がかかるため本法以外の方法では耐久性の高い二層構造ゲルを作成することは困難であった。この屈曲を効率よく行う非対称な感温性二層ゲルを開発するため、昨年度開発した円柱状の二層構造ゲルを軸方向に2つに切断したかまぼこ状二層構造ゲル以外に、1)非対称のDAAを用いる方法、2)マスク等で反応位置を制限しながら反応させる方法などにより非対称二層構造ゲルを合成できることを明らかにした。いずれの非対称二層構造ゲルも水温に応答し大きく可逆的に屈曲することが認められた。しかしながら、変形に要する時間は数時間以上かかり遅すぎる、また屈曲が1点であり空間的にそれほど大きく変形できないなどいくつかの新たな問題が認められた。これらの問題を解決するため、直径1mm前後の細く長いDAAを用い変形速度を上げるとともに、屈曲点を多数導入した空間的に大きな変形を行うことができるジグザク型変形のゲルの開発に成功した。この非対称二層ゲルの合成法の成果の一部をPolymer Journa1に投稿した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Synthesis and Swelling/De-swelling Behavior of Core-Shell Type Gel Consisting of Two Different Poly (N-alkylacrylamide) Gel Layers2007

    • 著者名/発表者名
      T. Iizawa
    • 雑誌名

      Polymer Journal 39-11

      ページ: 1177-1184

    • 査読あり
  • [学会発表] Preparation of asymmetric thermosensitive double-layer gel2007

    • 著者名/発表者名
      T. Iizawa
    • 学会等名
      Pacific Polymer Conference (PPC10)
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2007-12-06
  • [学会発表] ポリアクリル酸ゲルのアミド化の再検討2007

    • 著者名/発表者名
      飯澤 孝司
    • 学会等名
      第56回高分子討論会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2007-09-20
  • [学会発表] ポリアクリル酸ゲルのアミド化の再検討2007

    • 著者名/発表者名
      寺尾彰浩, 他.
    • 学会等名
      第56回高分子年次大会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2007-05-30
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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