兵庫県立大学ニュースバルに於いて、バーストコヒーレント放射(CSR)の時間構造を調べた。単バンチビームで、3mA以上蓄積するとコヒーレント光と考えられる放射が観測できた。検出には時間分解能が高く、従ってS/Nが良いショットキーダイオードを用いた。時間分解能は1nsであった。低電流では約300Hzで準周期的なバーストが起き、20mA以上の蓄積電流ではそれが薄まり、カオス的な放射に変化する。この時間構造はRF加速電圧などの条件で変る。低いRF電圧では300Hzの準周期は遅くなり、高い電圧では準周期は現れにくくなる。 バーストCSRは短時間では制御困難であるが、10Hz程度で時間平均を取ればそのばらつきは小さくなり、イメージングなどの利用に耐えうると考えられる。 以上の成果を2007年1月の日本放射光学会で発表した。
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