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2007 年度 実績報告書

準剛体回転流による精密な高処理量・多産物型サブミクロン分級方式の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18560164
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

土田 陽一  名古屋工業大学, 工学研究科, 准教授 (30144190)

キーワード遠心分級 / 湿式分級 / 三産物分級 / 準剛体回転流 / 内部流 / 軸対称流 / スチュワートソン層 / エクマン層
研究概要

粒度分布をもつ微粒子群を回転ハウジングとコア間に生成させた準剛体回転流中で粒子に働く遠心力と流体抗力の差により高い精度で分ける湿式遠心分級方式の高処理量化・連続多産物化について研究し,以下の知見を得た。
1.新分級方式による高処理量化と連続多産物化について高速一体回転する円板・円柱面からなる軸対称のハウジングとコアからなる分級機のすきまに,分散媒液を貫流させて生成した準剛体回転流に,原料粉体を供給して微粉・中間粉・粗粉の三産物を同時に得る連続式三産物分級方式において,分級機形状並びに各産物の流量と給水流量の分配率が分級性能に及ぼす影響を明らかにした。
2.従来方式による連続・多産物化についてバッチ式の二段三産物分級方式について,各段の性能に関するスケール則を実験的に考察し以下の結論を得た。(1)エクマン数が一定の場合,単段二産物分級方式で得られた分級径に関するスケール則(分級径は遠心効果パラメータの0.5乗に反比例する)は,二段三産物分級方式の各段にも適応できる。(2)遠心効果パラメータが一定の場合,二段分級方式の各段における分級径はエクマン数の0.65乗に比例する。(3)数値解で認められる遠心効果パラメータとエクマン数への分級性能の依存性は,実験結果と定性的に一致する。バッチ式二段分級方式の赤道部から抽出を行う半連続式・連続式分級方式を実験的に考察し以下の結論を得た。(4)バッチ式,半連続式,連続式の分級方式の違いによる各段の分級径の変化は,数値解と定性的に一致する。(5)他方,分級方式の違いによる各段の分級精度の変化は,数値解と定性的に一致しない。(6)分級方式の違いによる中間粉産物の平均径の変化は数値解と定性的に一致するが,変動係数は一致しない。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] 準剛体回転流を用いた高処理量型遠心分級方式の高精度化2007

    • 著者名/発表者名
      土田 陽一
    • 雑誌名

      粉体工学会誌 44

      ページ: 507-522

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 準剛体回転流を用いた高処理量型遠心分級方式の多産物化2007

    • 著者名/発表者名
      土田 陽一
    • 雑誌名

      粉体工学会誌 44

      ページ: 523-537

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [学会発表] 準剛体回転流を用いた高精度湿式遠心分級方式の開発2007

    • 著者名/発表者名
      土田 陽一
    • 学会等名
      化学工学会粒子・流体プロセス部会粉体分科会プロセス分科会「分離技術、環境技術の最前線」要旨集(17頁)
    • 発表場所
      東京都アルカディア市ヶ谷
    • 年月日
      2007-11-27
  • [学会発表] 準剛体回転流を用いた三産物分級機の性能予測-分級径と限界流線、限界粒子軌道の関係-2007

    • 著者名/発表者名
      土田 陽一
    • 学会等名
      粉体工学会2007年度春期研究発表会講演論文集(2頁)
    • 発表場所
      東京都総評会館
    • 年月日
      2007-05-23
  • [学会発表] 準剛体回転流を用いた連続式2段分級方式め実験的研究2007

    • 著者名/発表者名
      土田 陽一
    • 学会等名
      粉体工学会2007年度春期研究発表会講演論文集(2頁)
    • 発表場所
      東京都総評会館
    • 年月日
      2007-05-23
  • [学会発表] 準剛体回転流を用いた三産物分級方式の性能に及ぼす流れ及び粒子条件の影響2007

    • 著者名/発表者名
      土田 陽一
    • 学会等名
      日本機械学会東海支部第57期総会講演会講演論文集(No.083-1, 2頁)
    • 発表場所
      名古屋市名古屋大学
    • 年月日
      2007-03-10
  • [学会発表] 準剛体回転流を用いた三産物分級方式の性能に及ぼす分級機形状の影響2007

    • 著者名/発表者名
      土田 陽一
    • 学会等名
      日本機械学会東海支部第57期総会講演会講演論文集(No.083-1, 2頁)
    • 発表場所
      名古屋市名古屋大学
    • 年月日
      2007-03-10
  • [学会発表] 準剛体回転流を用いた2段分級方式におけるスケール則2007

    • 著者名/発表者名
      土田 陽一
    • 学会等名
      日本機械学会東海支部第57期総会講演会講演論文集(No.083-1, 2頁)
    • 発表場所
      名古屋市名古屋大学
    • 年月日
      2007-03-10

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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