研究概要 |
日本機械学会基準/評価指針(JSME-SO12)を,正確・充実させ,適用範囲を拡大・発展させるために,風洞実験,数値シミュレーションによって複数円柱構造物や高レイノルズ数流れにおける流力振動などの未検証課題の検証研究を行い,実用のプラント配管内構造物の流力振動に対する学会基準/指針の普及と高度化を促進させる。そのため,本年度は,主として次の事項について研究,検討した。(1)風洞実験、数値シミュレーションによって実用の温度計のような有限スパン長さ円柱構造物の流力振動実験の実施と流力評価と基準化を行った。(2)複数円柱構造物など周辺構造物との相互干渉による流力振動の影響の明確化、(3)表面粗さ導入による臨界レイノルズ数以上の流れにおける流力振動の流れ方向振動の検証研究を行った。研究成果は,関連する国際学会論文誌に3編、国内学会論文集に1編を論文発表した。さらに、科学研究費による研究会の開催,海外の学会講演会を通じて成果を公開した。(1)科学研究費補助金による研究会の開催:「第2回流力振動研究会」を39回北陸流体工学研究会との合同講演会の開催,開催日:平成19年9月8日(木)午後2時〜5時,開催場所:金沢学院大学(金沢市末町10)金沢学院講堂(4号館),参加者:金沢大、福井大、富山大、金沢工大、富山県立大、石川工専、金沢学院短大の研究者及び学生、約90名。(2)海外の学会講演会の発表:2007ASME Pressure Vessels and Piping Division Conference,San Antonio,Texas,USA,July 22-26,2007でそれぞれ発表した。
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