研究概要 |
1.膜構成分子(lipids)の3次元的な構造はcollapsing相転移には影響を及ぼさず,fluctuation相転移を弱める。 2.膜骨格をモデル化した流動性を持つ球面状の膜モデルでは,球状相ばかりでなく,柱状相,平面相,その他様々な形が現れる。 3.流動性を持たない場合でも面積エネルギーを持つNambu-Gotoの膜モデルは1次元曲げエネルギーを持つ場合、球状相ばかりでなく,平面相,その他様々な形が現れる。 4.流動性を持つ球面状の膜モデルで面積エネルギーを持つNambu-Gotoの膜モデルは,2次元の内部的曲率エネルギーに支配されている場合,球状相は現れないが,棒状相,ブランチポリマー相など様々な形が現れる。 5.ボンドと頂点から構成され面を持たない球面状のメッシュワークモデルは,通常の2次元面の膜モデルと同じようにcollapsing相転移とfluctuation相転移を持つ。 6.1次元の曲げエネルギーに支配される流動性を持たない膜モデルは1次のcollapsing相転移と2次のfluctuation相転移を持つ。 7.膜骨格に対応するcompartment構造を持つ膜モデルは,流動性がある場合,膜骨格に力学的な強さがない場合でもcollapsing相転移とfluctuation相転移を持つ。compartment構造を持つ膜モデルは,流動性がない場合,膜骨格にのみ力学的が強さがあればcollapsing相転移とfluctuation相転移を持つ。 8.膜骨格をモデル化した流動性を持つ球面状の膜モデルで膜骨格が交差するjunction部を剛体と仮定したとき,球状相,平面相,その他様々な形が現れる。
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