• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

ジメチルエーテル燃料ディヲゼルエンジンにおける異常噴射の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18560211
研究機関工学院大学

研究代表者

是松 孝治  工学院大学, 工学部, 教授 (50124962)

研究分担者 田中 淳弥  工学院大学, 工学部, 准教授 (50327722)
キーワード熱工学 / 新エネルギー / 再生可能エネルギー / 可視化 / 流体工学
研究概要

DMEディーゼルエンジンの最適噴射システムの提案を行なうために本年度おこなった研究要素とその成果を以下にしめす.(ア)実機による異常噴射の回避条件の補足実験…この異常噴射現象は、DMEの沸点が軽油等にくらべて低いことがその原因であり、噴射系のDMEの圧力を高めれば回避可能である.時間的に大きく変化する噴射系内の圧力測定をおこない、平衡状態の飽和蒸気圧で発生限界値をほぼ決定することが可能であることを示した.これにより、現状のエンジン噴射系の利用技術の指針は確立した.以後、最適噴射システムの提案のための基礎研究を展開した.(イ)異常噴射時の噴霧形状の可視化実験…ハンドテスターによる噴射角とペネトレーションを求めた.超臨界状態のDMEは、興味深い現象が得られつつある.(ウ)計算モデルによる気泡の発生機構の解明…燃料室、プランジャー室、吐出弁室、噴射管、インジェクションノズルから成り立つ流路内の非定常流れを解析し、気泡発生の条件を明らかにした.流路全体が液体《飽和蒸気圧以下になっても液体状態が保たれるすなわち過熱液》である場合の計算は完成した.(エ)蒸発後の状態について取り扱える新計算モデルの提案…モデル構築のために現象を観察するため噴射系を模擬した流路を製作し気泡の発生状況を観察した.これに基づき、蒸発後の状態を記述する新たな計算モデルの開発を開始した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] DME燃料デ仁ゼルエンジンの不安定作動と噴射管内のキャビテーションについて2007

    • 著者名/発表者名
      是松 孝治・田中 淳弥, 他2名
    • 雑誌名

      自動車技術会論文集 V38,No.4

      ページ: 85-90

    • 査読あり
  • [雑誌論文] DMEを燃料にするディーゼルエンジンの異常噴射に関する研究2007

    • 著者名/発表者名
      是松 孝治・田中 淳弥, 他2名
    • 雑誌名

      工学院大学研究報告 第103号

      ページ: 1-12

  • [学会発表] DME燃料ディーゼルエンジンの異常噴射現象に関する基礎研究2008

    • 著者名/発表者名
      大久保 幸広, 他3名
    • 学会等名
      自動車技術会関東支部2007年度学術講演会
    • 発表場所
      工学院大学
    • 年月日
      2008-03-08

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi