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2006 年度 実績報告書

多重軸駆動機構を用いた脚協調制御に基づく歩行いすの研究

研究課題

研究課題/領域番号 18560246
研究種目

基盤研究(C)

研究機関新潟大学

研究代表者

岡田 徳次  新潟大学, 自然科学系, 教授 (60194362)

研究分担者 清水 年美  新潟大学, 自然科学系, 助手 (70377183)
キーワード移動ロボット / 歩行機械 / 自律歩行 / 操舵制御 / 制御アルゴリズム / ペイロード / 操縦桿 / インターフェイス
研究概要

脚型でありながら車輪型としても使える移動ロボヅトを新規に提案し運動機構を詳細に設計し製作した。実際に、互いに逆方向に伸びる腕の先端に1つの膝関節を備えて脚を揺動させるのみならず、膝関節を配置するリムの外周に一周り大きな輪を配置し、これを車輪として活用可能な股関節を四隅に備える歩行ロボットの運動機構を追求し、詳細に設計した。また、モータの動力を股関節と膝関節に確実に伝達するための多重軸駆動機構の仕様を外注し、試作機を完成させた。すなわち、セレーション加工を採用して左前後の股関節回転をまとめて1個のモータで、同様に右前後の股関節回転を1個のモータで、また、左脚姿勢をまとめて2個のモータで、同様に右脚姿勢を2個のモータで、合計6個のモータで前後進、左右操舵、その場旋回、の全てを可能にする運動機構を製作した。さらに、車輪型移動時の脚運動の遊脚姿勢をシミュレーションによって視覚的に明らかにし、脚を取り外しあるいは機械要素を付加することなしに制御アルゴリズムを切替えるだけで脚型にも車輪型にも兼用可能なことを示した。
歩行時の大股、標準、小股の値は、脚姿勢制御パターンや路面の傾き角の違いによって異なり脚歩行や車輪走行のシミュレーションを難しくするが、想定できる脚姿勢パターンを定式化し、路面傾き角を変数として扱い、脚型から車輪型に、あるいはその逆になめらかに遷移可能なパターンを得るための最適化法を明らかにした。この他、歩行いすの駆動に要するエネルギーを最小限にする目的で、いすを指定された高さに維持する制御変数の算出法を明らかにした。ここでは、負荷の集中による一部のモータの過熱を避けるため全てのモータのペイロードを等しくする条件下で全モータの駆動トルク和を最小にした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] 必要に応じて脚型と車輪型をプログラムで切換え可能にする移動ロボットの設計と制御の概念2006

    • 著者名/発表者名
      岡田徳次, ボテリョ ヴァーグナ, 清水年美
    • 雑誌名

      第24回日本ロボット学会学術講演会 3F12(CD-ROM)

  • [雑誌論文] Compatible use of a legged robot as a wheeled robot and its demonstrative simulation2006

    • 著者名/発表者名
      T.Okada, B.Wagner, T.Shimuzu
    • 雑誌名

      Proc.of the 9th Int. Conf.on Climbing and Walking Robots

      ページ: 34-44

  • [雑誌論文] エネルギー消費を低減するための脚型車輪型切換え時における過渡的移動2006

    • 著者名/発表者名
      岡田徳次, ボテリョ ヴァーグナ, 清水年美
    • 雑誌名

      計測自動制御学会 第7回システムインテグレーション部門講演会 3F2

      ページ: 1122-1123

  • [産業財産権] 脚型車輪型兼用移動装置2006

    • 発明者名
      岡田徳次
    • 権利者名
      新潟大学
    • 産業財産権番号
      特願2006-239489
    • 出願年月日
      2006-09-04

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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