研究概要 |
平成19年度の研究実績は以下のとおりである. 高温超伝導バルクの交流損失低減化手法として考案していた,超伝導バルクの分割化についていくつかの分割案を提案し,検討を行うと同時に,加工方法についても検討を行った.また,この分割案とは別に新たな検討課題として考えられた,バルクの捕捉磁界減少・消滅の防止案として有力な高温超伝導磁気シールド層についての検証実験を行い超伝導バルクの捕捉磁界に与える影響について検討を行った.この結果,Bi系高温超伝導線材で製作したシールドリングを用いて超伝導バルクの周囲に設置することにより,外部交流磁界による捕捉磁界の減少を防止できることを明らかにした.また,基礎的なデータの取得のために,この磁気シールドリングがもっシールド効果に関しての測定を行った. 上記の研究成果を国際会議において発表を行い,この分野の研究者達とディスカッションを行った.
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