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2007 年度 実績報告書

模擬実験による進行波型直接エネルギー変換器の自励発振の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18560277
研究機関神戸大学

研究代表者

竹野 裕正  神戸大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (90216929)

研究分担者 八坂 保能  神戸大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30109037)
中本 聡  神戸大学, 大学院・工学研究科, 助手 (10198260)
キーワードヘリウム3燃料核融合 / 直接エネルギー変換 / TWDEC
研究概要

最終年度の研究として,昨年度に続いて模擬自励発振動作を目指した実験を行った.既設の進行波型直接エネルギー変換模擬実験装置において,自励発振の元となる減速器外部回路の誘起電圧信号には,放射電磁波による雑音が重畳している.自励発振動作の実現のためには,変調ビームがもたらす信号成分を抽出する必要があり,そのために,電源等高周波系の動作をそのままに,減速器へのビームの流入のみを制御できる堰き止め板を新たに設置した.ビームを堰き止めた状態の信号を雑音とみなし,種々の条件下で雑音を除いた信号を測定した.その結果,プラズマ生成に伴うと予想される,制御が困難な複数の動作モードが存在することが確認された.今後,プラズマ源の改良を進め,模擬自励発振動作の実現を目指したい.その他,TWDECの動作を数値計算にて調べるべく,これまで使用してきた空間1次元の計算コードを2次元に拡張した.これにより,昨年度の実験で得られた電極のビーム通過孔の大きさの違いによる電界の違いや,粒子の電極への衝突などについて,計算によって評価を行った.さらに,これに荷電粒子の作る空間電荷電界を導入したが,ビーム入射口付近に形成された空間電荷電界が予想よりはるかに強い.これは,計算機の制約による接地境界位置が実験条件と異ることや,プラズマ生成に使用している外部印加磁場の効果がモデルに入っていないことなどが差異の原因として考えられる.今後,モデルの見直しと伴に,計算法の工夫によって,問題解決をはかる予定である.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 先進燃料核融合における直接エネルギー変換の実験則の研究2008

    • 著者名/発表者名
      竹野裕正
    • 雑誌名

      Journal of Plasma and Fusion Research Vol.84,NO.2

      ページ: 117-120

    • 査読あり
  • [学会発表] 先進燃料核融合における直接エネルギー変換の実験則の研究2007

    • 著者名/発表者名
      竹野裕正
    • 学会等名
      プラズマ・核融合学会第24回年会
    • 発表場所
      姫路
    • 年月日
      2007-11-29
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 進行波型直接エネルギー変換器の動作過程のイオンビームエネルギー依存性に関する研究2007

    • 著者名/発表者名
      面屋大輔
    • 学会等名
      平成19年電気関係学会関西支部連合大会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2007-11-18
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] Experiments and Numerical Analyses of Deceleration Process on a Traveling Wave Direct Energy Converter Simulator2007

    • 著者名/発表者名
      K. Takada
    • 学会等名
      2007 Japan-Korea Joint Symposium on Electrical Discharge and High Voltage Engineering
    • 発表場所
      Tokyo
    • 年月日
      2007-11-16
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] Experimental Study of Deceleration Process of Traveling Wave Direct Energy Converter for Advanced Fusion2007

    • 著者名/発表者名
      H. Takeno
    • 学会等名
      8th International Symposium on Fusion Nuclear Technology
    • 発表場所
      Heidelberg
    • 年月日
      2007-10-03
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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