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2006 年度 実績報告書

MBロータによる磁極変調効果を利用したメンテナンスフリー可変速風力発電機の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18560287
研究種目

基盤研究(C)

研究機関金沢工業大学

研究代表者

深見 正  金沢工業大学, 工学部, 教授 (60247434)

キーワード風力発電 / 回転機 / 可変速発電機 / リラクタンス発電機 / ブラシレス
研究概要

初年度(平成18年度)は,「研究計画調書」に基づき,MBロータを用いた小形モデル機(二重巻線式リラクタンス発電機と仮称)を製作し,その性能評価を行った。その概要は,以下のとおりである。
1.モデル機の試作
申請時に構築済みの基本設計に基づいて,以下の仕様で小形モデル機(新規購入設備)を製作した。
(1)目標出力1kVA,電圧110V,周波数60Hzで,ステータに収める一次巻線を6極,二次巻線を2極とする。
(2)ステータのスロット数は36とする。
(3)MBロータは3層逆円弧状の磁気障壁(空隙)を周方向に4組設ける。
(4)駆動機は風車を使わずに,実験が遂行しやすいよう,可変速モータ(既存設備)で駆動する。
2.実験装置のセッティングと調整
性能試験がスムーズに実施できるよう,モデル機(新規購入設備),駆動機,系統連系用開閉器,系統模擬装置,電力変換器(新規購入設備)及びトルク測定器(新規購入設備)のセッティングと調整を行った。併せて,性能解析用の計測・評価装置などを接続した。
3.通電試験
試作したモデル機に問題がないか通電試験を実施し,研究遂行上,問題がないことを確認した。
4.性能試験の実施
無負荷試験及び負荷試験を実施して,基本性能(出力,効率,損失など)を実験により評価した。その結果,ステータの界磁電流の調整により回転速度の広い範囲で定電圧制御が行え,効率も最大で72%が得られた。また,内部損失を分析したところ,その大部分がステータの界磁銅損であることも判明した。
次年度(平成19年度)は,これらの研究成果を踏まえ,特性予測のための理論の開発と,有限要素法による磁界解析などを併用して構造最適化のための設計法を検討する。また,得られた研究成果は,国内外の学会等に公表する。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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