研究課題/領域番号 |
18560290
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電力工学・電気機器工学
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
松井 景樹 中部大学, 工学部, 教授 (70131167)
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研究分担者 |
長谷川 勝 中部大学, 工学部, 准教授 (70340198)
山本 勇 中部大学, 先進技術連携研究センター, 研究員 (70424926)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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キーワード | 高電圧 / 高調波 / 正弦波 / LC共振 / 商用周波 / 高力率 / 三相整流 / 単相整流 |
研究概要 |
高性能・高機能を要求する時代の流れに伴い、各種家電機器・OA機器をはじめ電力容量の増加する産業用に至るまで非線形半導体素子の応用が盛んになされている。これにともない電力系統の電圧・電流波形がひずみ、高調波電流、特に五次や七次等の低次成分が増大し、進相コンデンサ等電力用機器の障害さえも生じた例もあることは、広く知られている。問題となっているこれら電力用半導体の応用装置は主として整流回路を含む電力変換回路が多いが、その目的とする用途から今後ともあらゆる分野での増加が予想される。このため電力利用環境の悪化を招き、このことから生じる問題も将来にわたり益々増加してゆくものと予想される。このため公的機関によりガイドラインも策定され、更に最近はJIS規格化された。これらの状況のもと使用機器側においてもさまざまな対策が検討され、実施されている。このような時代の要求を背景に、本研究は我々がこれまで行ってきた結果を基盤として、配電系統において、非線形な半導体電力変換回路に基づいて発生する高調波の低減化を目的として2年間に亘り研究を行った。個別装置において実用的見地からこれを発展させることを目的に種々の実験検証を行っている。主たる研究成果は、PFC(Power Factor Correction-高力率整流回路)を用いた電源を中心とする改善方式であり、これらの方式は位相をずらすことなどで互いの高調波を低減しあう、併用方式である。これらの研究成果は更なる展開をはかる事も出来よう。即ちパッシブ回路を主たる方式として用い、電力変換回路の大幅な方式の変更などを行わず互いの高調波相殺手法で特性改善する回路トポロジーであり、一部この提案を行った。本研究では高調波問題の解決を目指している社会に対し新しい改善策の指針を示すと共に、この研究方式の発展をはかることが出来るとともに高調波への理解も期待できよう。
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