• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

アルミニウム源添加直接合成法による窒化アルミニウムガリウムのバルク結晶成長

研究課題

研究課題/領域番号 18560308
研究機関徳島大学

研究代表者

西野 克志  徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 准教授 (70284312)

研究分担者 酒井 士郎  徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (20135411)
キーワード窒化アルミニウムガリウム / 窒化ガリウム / 直接合成法 / バルク結晶成長 / MOCVD / 紫外LED
研究概要

本研究では直接合成法にアルミニウム(Al)源を添加し、基板として使用可能なバルク窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)結晶を得ることを目指した。直接合成法でバルクGaNを成長する場合、原料には金属Gaとアンモニアを用いる。短波長発光デバイスへの使用を考えた場合、Al組成を制御したAlGaN混晶基板が作製できれば、基板による光吸収を抑えかつほぼ格子整合した系での成長が可能となり、同時に禁制帯幅が広すぎないため電気伝導性の制御も容易になる。そこで直接合成法にAl源としてトリメチルアルミニウム(TMA)を添加し、AlGaN結晶を作製した。直接合成法による結晶成長においては基板としてサファイアc面上にMOCVD法により薄いGaNを成長したテンプレートを用いた。Al組成が数%程度までは表面が平坦で厚さ20μm程度のAlGaNが得られた。成長時間は1時間である。また成長温度を上げることにより、Al組成が20%程度のAlGaNが得られた。しかし結晶性は悪く、基板として使用できるレベルではなかった。
また並行してサファイア基板上にMOCVD法によりAlGaNを成長し、紫外LEDに向けての検討を行った。その結果、結晶中に存在する転位のうち、特に刃状転位や刃状成分を含む混合転位がLEDの発光強度に大きく影響することがわかった。またLED構造の下地層にAlGaNを用いたとき、同程度の結晶性のGaNを用いた場合より発光強度が強くなることが見出された。これはGaNが発光した光を吸収するのに対しAlGaNは吸収しないためであり、基板をAlGaNにすることによりさらに改善されると考えられる。また電極形状の検討もあわせて行った。形状によっては発熱による光出力の低下が見られ、放熱が重要であることが確認できた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] GaN-and AlGaN-based UV-LEDs on Sapphire by MOCVD2007

    • 著者名/発表者名
      T. Okimoto
    • 学会等名
      The 34^<th> International Symposium on Compound Semiconductors
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2007-10-18
  • [学会発表] AlGaN系紫外発光ダイオードの光出力に及ぼす電極形状の影響に対する検討2007

    • 著者名/発表者名
      沖本 聖
    • 学会等名
      電気関係学会四国支部連合大会
    • 発表場所
      徳島
    • 年月日
      2007-09-29

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi