研究課題/領域番号 |
18560340
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
西本 昌彦 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (60198520)
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研究分担者 |
松島 章 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (70157303)
中 良弘 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 助教 (30305007)
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キーワード | 地雷探査 / 地中レーダ / 信号処理 / 特徴抽出 |
研究概要 |
本研究は、申請者がこれまで開発してきたレーダ信号処理法を更に拡張・改良し、信頼性と安定性に優れた地雷探査・識別のための信号処理技術を確立するとともに、実際に高精度地雷識別器のプロトタイプを作成することを目的としている。以下、今年度の研究成果の概要について、項目毎に述べる。 1.高精度識別アルゴリズムの開発 前年度に引き続き、最適な特徴の選択と高精度識別アルゴリズムについてさらに検討を行った。サポートベクターマシン(SVM)の有効性についての知見も得られたので、今年度は識別部分にSVMを採用することにより、更なる識別精度の向上を図った。その効果を検証するために数値シミュレーションを行い、信号処理法効果、及び土壌の影響やターゲットの傾きが識別精度の及ぼす影響などを詳細に検討した。 2.実験データを用いた識別器性能評価 (1)で作成したプロトタイプの地雷検出・識別性能を、実際の計測データを用いて検証を行った。まず、前年度構築した実験システムをCスキャンデータの取得が可能なように改良し、また、アンテナセンサについても2種類のUWBアンテナを作成し、実験データの取得を行った。その結果、紛らわし3種類の物体と地雷の分離が可能であることを確認した。 3.土壌パラメータの計測と地表面の粗さの推定 作成した識別器の性能の評価・検証を行うためには、実際に用いる土壌のパラメータを知る必要がある。このため、測定フィールドの地表面の粗さのパラメータを推定するための評価法について見当し、また、レーザ距離計による地表面形状の計測結果を用いて、その妥当性の検証を行った。
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