研究課題
本研究は、基地局では可視光通信によりデータ配信を行い、その配信パケットの損失補間を電波通信により行う可視光・電波融合通信を検討している。平成20年度は『総合評価検討段階』であり、アクセス制御プロトコルおよび情報変調方式に関する検討を総合的に行うとともに、シミュレーションモデルを構築しこれまでの解析結果と比較検討している。(1) 情報配信法の基礎検討情報価値を、配信基地局とユーザ間の距離に対応させる階層型配信法を検討した。とくに、(a) 拡張プライム符号系列を用いるコードシフトキーイング(CSK)とコード数キーイング(CNK)を融合した方式、(b) 直交振幅変調(QAM)を基にした方式、(c) 振幅位相変調(APSK)を基にした方式、(d) CSKと振幅シフトキーイング(ASK)を融合した方式、を検討した。上記方式(a)〜(d)は情報ビットの配置位置に依存して誤り率が変動するため、階層型配信を実現できることを明らかにした。(a)(d)は非負信号を扱う光無線通信にも適用可能であることを示した。(2) 配信と補完における変調法情報変調法として多値伝送の1つであるCSKを用いた場合の光無線配信法と損失パケット補完法の性能を評価した。光無線配信側では、誤り率特性がオンオフキーイングや2値変調法よりも良好であることを示した。さらに、損失パケット補完法では、平均捕捉時間が直接拡散(DS)方式よりも良好であることを示した。特に、配信パケット受信成功ユーザが少ない場合に有効であることを理論的に明らかにした。解析結果とシミュレーション結果は同程度であることを示した。これらにより、情報配信・補完システムの情報変調法として、CSKを基にした方式が有効であると考えられる。
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