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2008 年度 実績報告書

正整数のユニバーサル符号化における理論的符号語長関数に応じた具体的符号語割り当て

研究課題

研究課題/領域番号 18560396
研究機関都城工業高等専門学校

研究代表者

中村 博文  都城工業高等専門学校, 機械工学科, 准教授 (40189056)

キーワード情報通信工学 / 正整数符号化 / ユニバーサル性 / 符号語長関数 / 符号語割り当て
研究概要

本研究は、アルファベットサイズが巨大または無限大の情報源や、特に上限を定めない正整数を、情報の生起確率によらずある程度良い性能で2値符号化することに関するものである。任意の正整数(以下、nと表わす)の符号語長(単位はビットとする)をnの関数と考えたとき、この符号語長関数のオーダの低減へのアプローチが進んでいる。そして、数式による符号語長は既知でも、時間計算量O(log n)での符号語割り当てが未解決の符号語長関数もいくつか存在する。本研究では、未解決の符号語長関数への具体的な符号語割り当て方法の確立と、オーダがより小さい符号語長関数の探索を目指す。
平成20年度は、以下のように研究を行った。
1 対数スター関数に対して高々2ビット長い符号語長関数への符号語割り当てについては、19年度までの研究を元に、状態遷移を用いて符号化する手法で、一般の正整数を符号化及び復号する基本的アルゴリズムを完成した。
2 Ahlswede・Han・Kobayashiによる修正対数スター関数を用いた理論的符号語長関数への符号語割り当てについては、19年度までの研究を元に、対数スター関数の項の数でグループ化するグループ化方式の符号化による符号語割り当ての符号化と復号のアルゴリズムを完成した。本研究で目標としている理論的符号語長関数の定数項の算出例はこれまで殆どなかったが、関数のパラメータに依存しない一般的算出の糸口をつかんだ。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 正整数符号化におけるAhlswede-Han-Kobayashiの実数符号語長関数の定数項の値と再帰性の拡張について2008

    • 著者名/発表者名
      中村博文
    • 学会等名
      シャノン理論ワークショップ
    • 発表場所
      大分県別府市ホテル清風
    • 年月日
      2008-11-07
  • [学会発表] データ圧縮の効率を高める前処理の可能性について2008

    • 著者名/発表者名
      中村博文、渕田孝康、加治佐清光
    • 学会等名
      情報理論とその応用シンポジウム
    • 発表場所
      栃木県日光市あさやホテル
    • 年月日
      2008-10-09
  • [学会発表] 算術符号に基づいた状態遷移を用いた符号語長log*2n+2ビット以下の正整数符号化2008

    • 著者名/発表者名
      中村博文
    • 学会等名
      情報理論とその応用シンポジウム
    • 発表場所
      栃木県日光市あさやホテル
    • 年月日
      2008-10-09

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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