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2009 年度 実績報告書

正整数のユニバーサル符号化における理論的符号語長関数に応じた具体的符号語割り当て

研究課題

研究課題/領域番号 18560396
研究機関都城工業高等専門学校

研究代表者

中村 博文  都城工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (40189056)

キーワード情報通信工学 / 正整数符号化 / ユニバーサル性 / 符号語長関数 / 符号語割り当て
研究概要

本研究は、アルファベットサイズが巨大または無限大の情報源や、特に上限を定めない正整数を、情報の生起確率によらずある程度良い性能で2値符号化することに関するものである。任意の正整数(以下、nと表わす)の符号語長(単位はビットとする)をnの関数と考えたとき、この符号語長関数のオーダの低減へのアプローチが進んでいる。そして、数式による符号語長は既知でも、時間計算量O(logn)での符号語割り当てが未解決の符号語長関数もいくつか存在する。本研究では、未解決の符号語長関数への具体的な符号語割り当て方法の確立と、オーダがより小さい符号語長関数の探索を目指す。平成21年度は、以下の研究を行った。
1符号語長の評価について、Eliasによって、任意の確率分布での正整数符号の使用におけるエントロピーとの差異を、平均符号語長の関数とエントロピーとの比で評価する提案がなされている。Eliasはいくつかの符号について上界を与えている。これに対して比が極大になる場合の検証を実験的に行い、具体的な符号語を有する代表的な正整数符号4つについて、平均符号語長とエントロピーとの比の上界がEliasが理論的に示した関数よりも小さいことを部分的に示した。
2正整数符号化の応用として、デジタル画像のフラクタル表現で、オフセット値の符号化においてグループ化方式の正整数符号化の考え方を用いてオフセット値の具体的符号語生成をすることで、画像の他の符号化法を使用しないで逆フラクタル表現を可能にした。性能はJPEGと同程度の場合もある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] テキストデータの圧縮効率を高める前処理の可能性について2010

    • 著者名/発表者名
      中村博文、加治佐清光、渕田孝康
    • 学会等名
      電子情報通信学会
    • 発表場所
      信州大学長野キャンパス(長野市)
    • 年月日
      2010-03-05
  • [学会発表] 正整数符号を用いた平均符号語長の対エントロピー比の上界について2009

    • 著者名/発表者名
      中村博文
    • 学会等名
      情報理論とその応用学会
    • 発表場所
      ホテルかめ福(山口市)
    • 年月日
      2009-12-04
  • [学会発表] 画像の可逆フラクタル表現の基礎的研究-2×2画素レンジの場合-2009

    • 著者名/発表者名
      中村博文
    • 学会等名
      電子情報通信学会
    • 発表場所
      新潟大学(新潟市)
    • 年月日
      2009-09-17

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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