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2008 年度 実績報告書

近接性を利用したPAN環境におけるデバイスハンドオーバー・システムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 18560397
研究機関芝浦工業大学

研究代表者

上岡 英史  芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (90311175)

研究分担者 山田 茂樹  国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 教授 (80332154)
キーワードネットワーク / 赤外線 / コンテクスト / ユビキタス / 近接性 / シームレス / シームフル / デバイスハンドオーバー
研究概要

本年度は本研究課題最終年度ということで,提案するデバイスハンドオーバー・システムの製作を完成させ,ハンドオーバー遅延というパラメータを指標にシステムの性能評価を行った.
製作に最も時間をかけたテレビ電話は,パーソナルコンピュータに,入出力デバイスとしてビデオカメラ,マイクロフォン,ディスプレイ,および,スピーカを接続したソフトウェア端末であり,呼接続プロトコルとしてSIP(Session Initiation Protocol)を使用した.各々の入出力デバイスは個別に制御することが可能であり,一部の機能を停止することによって単一デバイスとして利用することができる.このように,ひとつのデバイスを4通りのデバイスとして利用可能である点から,本システムは非常に汎用的であり,かつ,低コストであることが示された.また,デバイスハンドオーバーのトリガーとなる携帯型赤外線リモコン(PDAに実装)に,昨年度提案したセキュリティモジュールを実装した.具体的には,携帯電話のSIMカードと同様にPDAに挿入されるSDカード内に個人認証を行うセキュリティコードを埋め込むことにより,許可されていないユーザがハンドオーバーを実行することを防ぐ工夫を施した.
性能評価に関しては,SIPを用いたデバイスハンドオーバー・シーケンスにおける遅延時間を測定することによって行った.実験の結果,シミュレーションによって机上で計算された値とほぼ同等の遅延でハンドオーバーが完了することが証明された.また,この数値は数十msという短時間であり,ユーザにとってストレスのかからない時間であることも実証された.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Estimation of User's Position and Behavior Based on Measurements of Sensor Information2009

    • 著者名/発表者名
      Kentaro Tsuji, Eiji Kamioka
    • 雑誌名

      Proceedings of the 9th International Symposium on Autonomous Decentralized Systems

      ページ: 345-350

    • 査読あり
  • [雑誌論文] バイブレーションを用いた近接データ通信方式2009

    • 著者名/発表者名
      竹村友貴, 上岡英史
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 Vol. 108No. 398

      ページ: 7-12

  • [雑誌論文] ジヤストインタイム・サービス実現に向けたユーザの行動状態推定方式2009

    • 著者名/発表者名
      小清水郁, 上岡英史
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 Vol. 108No. 398

      ページ: 1-6

  • [雑誌論文] バックボーンネットワークの技術動向2008

    • 著者名/発表者名
      漆谷重雄, 山田茂樹
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌 Vol. J91-BNo. 8

      ページ: 811-819

    • 査読あり
  • [雑誌論文] センサ情報に基づいたユーザへのアラーティング方式2008

    • 著者名/発表者名
      辻賢太郎, 上岡英史
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 Vol. 108No. 290

      ページ: 15-20

  • [備考]

    • URL

      http://www.kamioka.ce.shibaura-it.ac.jp/index.html

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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