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2008 年度 実績報告書

ファジィ推論ネットワークを用いた自律分散系による3つのシミュレータの構築

研究課題

研究課題/領域番号 18560400
研究機関電気通信大学

研究代表者

本多 中二  電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (30017420)

キーワード道路交通シミュレータ / 自律分散系 / ファジィ推論
研究概要

本研究の目的は,ファジィ推論等の演算をネットワーク状に結合してモデリングする手法(Fuzzy Interface Unit Network:FIUNとよぶ)を用いて自律分散処理系を形成し,3つの高機能で実用的なシミュレータを構築することである.そして,それらのシミュレータによって,それぞれ実際の問題を解析する.20年度は3つのシミュレータについて以下のことを行った.
1. (1)昨年度はAシミュレータ(MITRAM)を15台の信号実機と接続し,信号制御方式をMITRAM上で検証できるシステム(信号制御方式検証プラットホームとよぶ)を構築したが,本年度は信号機をコンピュータ上でシミュレートするシステムを構築し,このシステムとMITRAMを接続した.これによって様々の信号制御方式を容易に検証できるようにした.
(2)MITRAMによるシミュレーションで,各交差点の分岐率は交通量実データと合致するように試行錯誤的に決定していたが,これを自動的に決定できる機能を作成した.
(3)MITRAMにおけるシミュレーション結果として,交通量,平均速度,占有率,遅れ時間,旅行時間等を,任意の時間,任意の場所について算出・表示できるようにした.
2. 2つ目のBシミュレータ,すなわち能動安全解析用ドライビングシミュレータでは,周囲の車両挙動をMITRAMの方式に基づくものとし,様々な運転挙動をシミュレータ上に設定できるようにした.周囲の車両の個性として,車間時間や反応時間,最低ウィンカー時間等の違いを与えられるようにした.これによりさらに実用性の高いシミュレータとすることができた.
3. 3つ目の市街地の車両の動きを監視する監視カメラシステムの構築のためのCシミュレータでは,各カメラ同士が情報交換を行い協調できるようにし,知的機能を高めた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 微視的道路交通シミュレータを用いた自動車によるCO2排出量の地域的・時間的変動の推定2008

    • 著者名/発表者名
      本多 中二
    • 学会等名
      第18回インテリジェント・ステム・シンポジウム
    • 発表場所
      広島県情報プラザ
    • 年月日
      2008-10-24
  • [学会発表] 信号制御機と接続可能な道路交通シミュレータの構築および信号制御方式の検討2008

    • 著者名/発表者名
      佐藤 洋介
    • 学会等名
      第18回インテリジェント・ステム・シンポジウム
    • 発表場所
      広島県情報プラザ
    • 年月日
      2008-10-24
  • [学会発表] ファジィ推論を用いた安全解析用ドライビングシミュレータの構築2008

    • 著者名/発表者名
      本多 中二
    • 学会等名
      第24回ファジィシステムシンポジウム
    • 発表場所
      阪南大学
    • 年月日
      2008-09-05
  • [学会発表] ファジィ推論を用いた自律分散交通信号制御方式2008

    • 著者名/発表者名
      佐藤 洋介
    • 学会等名
      第24回ファジィシステムシンポジウム
    • 発表場所
      阪南大学
    • 年月日
      2008-09-05

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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