研究課題
(1)期待効用を応用したリスク管理型AHP本研究では、意思決定者の満足度と発生するリスクの両方の立場から評価できる意思決定手法を開発した。すなわち、意思決定のための評価値を効用として捉え、満足度を正の期待効用、リスクを負の期待効用とし、これらの効用を線形結合することによって総合的な見地から意思決定を行える手法を提案している。(2)リスク管理型ANPに関する一考察ここでは、危機管理に必要なリスクの表現を「被害の生起確率と被害の重大性の積」とし、これをANPにおける評価過程に組み込んだ。これにより、各種災害(噴火、地震、台風、津波などの大規模な自然災害など)に関わる確率的要因を含めることが可能な一つの危機管理型意思決定機構を構築した。(3)ファジィ分類行列による集団意思決定のためのクラスタリングファジィ行列の推移性を活用して、類似意見の統合を図ることのできるファジィ分類行列を新たに提案した。これによって、集団意思決定問題における全意思決定者の評価の類似性を一括して整理し、効率的に意見のクラスタリングを行うことができる。
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電気学会論文誌C Vol. 129 No. 6(掲載決定)
日本知能情報ファジィ学会論文誌 Vol. 21No. 3(掲載決定)
Artificial Life and Robotics Vol. 13, No. 1
ページ: 228-233
INFORMATION Vol. 11 No. 3
ページ: 279-291