研究課題
基盤研究(C)
環境磁場雑音中で安定に動作し、小型で簡単に扱え、生体計測等のさまざまなサンプルに対応できる高性能なSQUID磁束計の試作を以下のように行った。1.間接冷却ステージを含む装置筐体を試作し、さらにステージ冷却効率の改良を行うことで、より高温でも安定に動作可能する装置を構築することに成功した。2.センサデバイス出力のS/N比向上について検討した。具体的には以前から提案してきた、SQUIDデバイスを多重接続した新構造のデバイスの試作を進め、その測定データを設計にフィードバックすることで、磁場雑音下でも安定動作する実際的なセンサデバイスとなるよう検討を進めた。このデバイス特性の向上により、より高温でも安定に動作可能にすることがデバイス面からも期待できるようになった。3.実際の生体磁気信号計測・バイオ計測として免疫反応検査への応用を想定した予備実験を行った。具体的には、ナノメーターの粒径をもつ磁性微粒子(磁気マーカー)と結合したバイオターゲットがクラスターを形成し、そのクラスターの磁気緩和時間が未結合磁気マーカーの緩和時間よりも数桁長いことを利用した交流帯磁率測定法により、結合磁気マーカー量(結合バイオターゲットの量)に比例した出力を得ることを試みた。またその基礎実験を通して、交流磁場中の磁気マーカーの周波数応答など、多くの知見を得た。最終的な免疫反応検査プロセスとして完成するためには、まだ種々の他技術との融合が必要ではあるが、本年度の成果により、根幹となる要素技術としての「モバイルSQUIDを用いた高感度化磁気測定技術」を確立できたと考えている。
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IEEE Transactions on Applied Superconductivity 17
ページ: 695-698
ページ: 788-791
電子情報通信学会超伝導エレクトロニクス研究会技術報告 SCE2007-18
ページ: 1-6
IEEE Transactions on Applied Superconductivity vol.17
IEICE Technical Report SCE2007-18