• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

機能性プラスチック光ファイバを用いた味覚センサに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18560410
研究機関山梨大学

研究代表者

森澤 正之  山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 准教授 (30220049)

キーワード味覚センサ / LB膜 / POF / 光ファイバセンサ / 感性情報工学 / スマートセンサ情報システム
研究概要

味覚は多くの種類の化学物質が作用して生じるために、それを検出するセンサは多種類のセンサを組み合わせたマルチチャネル型のセンサにする必要がある。そこで、本研究は、電磁障害に強く、フレキシビリティーが高く、化学的機能性を付与しやすい特長を有する小型軽量なプラスチック光ファイバ(POF)に注目し、味物質の光学的な検出を目指している。本年度は、センシングクラッド層となりうる機能性膜として、電位感受性色素を含んだ単分子累積膜層上に、脂質膜を数層累積した構造のLB膜を作成し、その味物質に対する蛍光強度特性を測定した。
■センシング機能性膜の作成
電位感受性を有するヘキサデシル基を付加したローダミンB色素と、アラキン酸の混合単分子膜をLB法によってガラス基板上に5層〜9層累積したLB膜上に、ステアリン酸メチルを2層〜8層累積することによって作成した。
■味物質に対する応答
苦味物質である、キニーネ、Lトリプトファンに対して本LB膜は、濃度に依存してその蛍光強度を大きく変化させた。表面層であるステアリン酸メチルの効果を検証するために、ステアリン酸メチルの累積した膜とそうでない膜を比べたところ、キニーネ等に対する感度が2倍程度異なることが明らかになった。また、応答速度や繰り返し応答の向上が見られた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Optical Taste Sensor Using Dye-Doped Hetero-Structured LB film2007

    • 著者名/発表者名
      Masayuki Morisawa, Koji Miyazawa and Shinzo Muto
    • 雑誌名

      Proc. of The 6th IEEE Conference on Sensors

      ページ: 1177-1180

    • 査読あり
  • [学会発表] 表面層を付加したLB膜による味物質の光センシング2008

    • 著者名/発表者名
      志村智彦、森澤正之、武藤真三
    • 学会等名
      第55回応用物学関係連合講演会講演予稿集I
    • 発表場所
      千葉県船橋市
    • 年月日
      2008-03-28
  • [学会発表] 蛍光色素ドープヘテロLB膜による苦味物質の光センシング2007

    • 著者名/発表者名
      宮澤弘司, 森澤正之
    • 学会等名
      2007年度センサ・マイクロマシン部門総合研究会予稿集
    • 発表場所
      茨城県つくば市
    • 年月日
      2007-07-02

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi