研究概要 |
本研究「単一デバイスによる複数事象のセンシングと安心・安全モニタへの応用」は次に示す3課題から構成される。 1「安心・安全のための健康センシング」 従来の無拘束センシングのまとめである"Noninvasive Bio-Measurement of Heartbeat, Respiration, Snoring and Body Movement of a subject, "Kajiro Watanabe et. al TEEE Trans. on TBME Vol.52, No.12, 2100/2107(2005)をうけ、これを生体信号処理法において新たな展開を図った。この内容は脳波と体動による睡眠指標の定義と睡眠段階の推定,"計測自動制御学会論文集Vol.42, No.4, 4041410(2006)および"雑音で乱された準周期生体信号から周期を推定するための観測器、"計測自動制御学会論文集Vol.43, No,3で掲載される。前者は健康センシングのための重要ファクターである睡眠につき新たな指標を提案した。後者は古典的なLotka-Volterraの生態食物連鎖モデルの振動現象を用いて、生体信号の周期を推定するものである。 2「セキュリティーセンシング」 センサデバイス本体の研究では、多くのデバイスの中から最適な条件を探し出し、必要な仕様を明らかにした。この内容の一部は"A Multi-variable Detecting sensor and its Application, "SICE-ICASE International joint Conference 2006で報告された。またセンサ無線LANの構築を目指し、BluetoothとZigBeeの性能比較を検討しつつある。 3「複合混在信号の分離」 複合混在信号の分離の手法として、サポートベクトルマシンアルゴリズムを提案する単一センサ出力に応用しセキュリティ事象の判別法を提案した。この成果は"多入力単出力センサを用いたホームセキュリティシステムのための災害のオンライン検知と判別"電子情報通信学会論文誌D Vol.189-D No.11 pp.2404/2412(2006)に掲載された。
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