研究概要 |
本研究では「単一デバイスによる複数事象のセンシングと安心・安全モニタへの応用」のタイトルのもとに,単一センサにより捉えられた複数の信号を計測し分離する方法とその応用について取り組んだ。この研究は「健康モニタ」に関する研究群と「災害に対する安心・安全モニタ」に関する研究群に大別される。 健康モニタに関する研究では,生体信号処理,睡眠,在宅看護,呼吸停止検知に関する課題に取り組み,災害に対する安心・安全モニタに関する研究では,多入力単出力センサを用いたセキュリティシステム,サポートベクトルマシンを用いた事象判別に関する課題に取り組んだ。 健康モニタに関する研究では(1)脈波と体動による睡眠指標の定義と睡眠段階の推定,(2)雑音に乱される準周期生体信号から周期を推定するための観測器,(3)在宅介護のための立ち上がり動作評価デバイス-座位からの立ち上がり動作-,(4)脈波と体動信号による睡眠指標,(5)ストレッチャー搬送時における患者の無拘束呼吸停止検出方法,(6)無拘束生体計測による睡眠指標と睡眠段階の推定法,(7)睡眠段階遷移方程式と睡眠段階出現確率の推定などについて研究を進めた。 安心・安全モニタに関する研究では,(1)多入力単出力センサを用いたホームセキュリティシステムのための災害のオンライン検知と判別,(2)An information Fusion-Based Multi-objective Security System with a Multiple-Input/Single-Output Sensor,(3)建物の安全性と計測の横断性,(4)屋内での複数セキュリティ事象の検出および地域密着型の安心・安全ネットワーク,(5)Kullback-Leiblerカーネルによる正規化周波数スペクトル判別とその圧力調整器劣化診断への応用について研究に取り組んだ。
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