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2006 年度 実績報告書

低分解能なAD変換器を用いたシステム同定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18560424
研究種目

基盤研究(C)

研究機関慶應義塾大学

研究代表者

足立 修一  慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40222624)

研究分担者 平田 光男  宇都宮大学, 工学部, 助教授 (50282447)
キーワード制御工学 / 情報通信工学 / システム同定 / AD変換器 / 1ビット
研究概要

まず,ΔΣ変換に関する理論調査を行った。ΔΣ変換に関しては主にディジタル信号処理の立場で研究が行われてきたが,本研究では,システム同定理論を含む制御理論的な立場から調査した。
つぎに,すでに申請者らはΔΣ変換を用いたシステム同定法のプロトタイプを提案している。提案法はつぎのような利点をもつことが期待されており,本研究ではこれらの点について検討した。
(1)雑音の影響の低減化:ΔΣ変換はノイズシェーピングという特徴を有するため,この性質をシステム同定で活用できるような方法が考えられる。
(2)遠隔地同定実験の検討:すべてのデータを二値信号で処理できる提案法はディジタルデータ通信に適している。そこでコミュニケーションネットワークを考慮したシステム同定のための一手法を提案した。
さらに,最も低分解能である,2値しかとらないバイナリセンサを用いた場合のシステム同定法について検討を開始した。従来,静的なシステムに対して提案されていたバイナリセンサを用いたシステム同定法を,動的な伝達関数モデルの同定手法へ拡張し,数値シミュレーション実験を通してその有効性を明らかにした。この方法は,確定的な方法と確率的な方法を組み合わせたものであり,今後の展開が期待される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] バイナリセンサを用いたARXモデルの同定2007

    • 著者名/発表者名
      高橋憲介, 足立修一
    • 雑誌名

      第7回SICE制御部門大会(予稿集CD)

  • [雑誌論文] コミュニケーションネットワークを考慮したシステム同定のための一手法2006

    • 著者名/発表者名
      嘉藤裕寿, 東剛人, 足立修一
    • 雑誌名

      第49回自動制御連合講演会(予稿集CD)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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