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2006 年度 実績報告書

対象システムの既知情報を利用した連続時間システム同定法

研究課題

研究課題/領域番号 18560434
研究種目

基盤研究(C)

研究機関京都大学

研究代表者

太田 快人  京都大学, 情報学研究科, 教授 (30160518)

キーワードシステム同定 / 確率システム / 一般化正規直交基底 / ラゲール基底 / インナー関数 / シフト不変部分空間
研究概要

本年度は、一般化正規直交基底を用いて確率的連続時間線形システムが確率的離散時間線形システムに変換されることの数学的な理論解明を行った。この種の変換は、従来、確定的システムに対しては定義されていたが、確率的システムで同様の結果が成り立つことを示した。具体的には、連続時間システムの解に対して、対応する離散時間システムの解が存在することを示した。逆に離散時間システムの解に対して、やや弱い意味ではあるが、連続時間システムの解が存在する十分条件を与えた。そして一般化正規直交基底の一種であるラゲール基底に関しては、この十分条件が満たされることを示した。変換されたシステムと連続時間システムの周波数応答の間の関係を考察した。
これらの結果により、変換システムを離散時間線形システムとして従来方法により同定することによって、連続時間システムの同定ができることの根拠を与えることができた。また周波数領域の考察からは、どのような一般化正規直交基底を用いることが、対象システムの既知情報を用いることになるかの手がかりを与えるものと期待できる。実際、その方針で研究を継続中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 一般化正規直交基底を用いた線形システムの変換に関する考察2007

    • 著者名/発表者名
      太田 快人
    • 雑誌名

      計測自動制御学会第7回制御部門大会

      ページ: 85-2-2

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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