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2006 年度 実績報告書

非因果的逆系に基づく予見フィードフォワード型2自由度制御系の最適設計

研究課題

研究課題/領域番号 18560444
研究種目

基盤研究(C)

研究機関中部大学

研究代表者

十河 拓也  中部大学, 工学部, 助教授 (40273487)

キーワード予見フィードフォワード制御 / 非因果的逆系 / サンプル値制御 / 不安定零点 / 逆問題 / 積分方程式
研究概要

非因果的逆系に基づく予見フィードフォワードを含んだ2自由度制御系の設計を、両側Laplace変換を用いた枠組みで定式化し、その設計問題をノルム最小化問題として扱えることを明らかにした。また、サンプル値制御に伴う離散時間2自由度制御系においても両側z変換を用いて同様に定式化できることを明らかにした。一方、サンプル値系と元の連続時間系の伝達関数の零点には単純な対応関係がなく、連続時関系が不安定零点を持たない場合にも、ほとんどすべての場合にサンプル値系には不安定零点が現れる。このことは、連続時間系で予見フィードフォワードが不要な場合でもサンプル値系ではそれが必要になることを意味するが、両者のギャップを両側Laplaceおよびz変換を用いた枠組みで理論的に考察した。非因果的逆系に基づく予見フィードフォワードを求めることは数学解析的には第I種Fredholm積分方程式の求解と等価になることが分かり、この積分方程式を離散化して解く場合、一般にもとの連続時間での解と全く異なってしまう可能性があることが知られているが、予見フィードフォワードの問題はその特別な場合として位置づけられることが分かった。この問題を、両側Laplaceおよびz変換を用いた非因果性を認める枠組みの下で代数的に考察を行い、サンプル周期を短くしていった場合にサンプル値系の予見フィードフォワードが連続時間系のそれに近づくための条件を調べた。その結果、Euler-Frobenius多項式の零点配置に基づき、連続時間系の相対次数の偶奇によって分類された参照入力関数の高次微分の一様連続性に関する条件を得ることができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] サンプル値逆系による連続時間逆系の近似とその反復学習制御への応用〜両側z変換による逆問題への代数的アプローチ2007

    • 著者名/発表者名
      十河 拓也
    • 雑誌名

      計測自動制御学会論文集 43・1

      ページ: 37-45

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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