• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

高炉セメントの水和熱・自己収縮低減によるマスコンクリートのひび割れ制御

研究課題

研究課題/領域番号 18560453
研究機関足利工業大学

研究代表者

宮澤 伸吾  足利工業大学, 工学部, 教授 (10157638)

研究分担者 今本 啓一  足利工業大学, 工学部, 准教授 (60337300)
キーワードマスコンクリート / 温度応力 / 高炉セメント / 温度ひび割れ / 水和熱 / 自己収縮 / 膨張材
研究概要

本研究では,マスコンクリート構造物を想定した温度環境下において,高炉セメントを用いたコンクリートの物性値(圧縮強度,引張強度,ヤング係数)を実験的に把握し,合わせて拘束応力試験を実施して応力発生状況およびクリープ特性について検討した。特に,高炉セメントを用いたコンクリートの温度ひび割れ低減を目的として,粒度および化学成分を調整した高炉セメントB種および試作した石灰系膨張材の温度応力低減効果に着目して実験・検討を行なった。さらに,壁厚0.8mの壁状構造物を対象としてFEM温度応力解析を行い,ひび割れ抵抗性に及ぼす自己収縮および自己膨張の影響について定量的に検討した。本研究の範囲内で明らかになった事項を以下に示す。
(1)低発熱・収縮抑制型高炉セメントを用いた場合および一般の高炉セメントB種に試作膨張材を混入した場合,一般の高炉セメントB種のみを用いた場合と比較して温度降下時における応力強度比が小さくなり,ひび割れ抵抗性に優れていることが認められた。
(2)低発熱・収縮抑制型高炉セメントまたは一般の高炉セメントB種に試作石灰系膨張材を混入した場合,同一圧縮強度におけるコンクリートの割裂引張強度は,膨張材を混入していないコンクリートと比較して若干大きくなった。
(3)高温履歴条件下におけるコンクリートの見かけの有効ヤング係数は材齢2日以前で小さく,特に試作石灰系膨張材を混入したケースでは,一般の高炉セメントB種を用いた場合と比べてかなり小さくなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] マスコンクリートの拘束応力に及ぼすセメント種類の影響2007

    • 著者名/発表者名
      谷田 貝敦、宮澤 伸吾、廣島 明男、大友 健
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文報告集 VOL.27,NO.1

      ページ: 675-680

    • 査読あり
  • [学会発表] 膨張材を用いた高炉セメントコンクリートの温度応力2008

    • 著者名/発表者名
      杉山敦司, 宮澤伸吾, 鯉渕清, 大友健
    • 学会等名
      土木学会関東支部第35回技術研究発表会
    • 発表場所
      芝浦工業大学
    • 年月日
      20080300
  • [学会発表] マスコンクリートの温度応力に及ぼす自己収縮・自己膨張の影響2007

    • 著者名/発表者名
      杉山 淳司、宮澤 伸吾、谷田 貝敦、廣島 明男、大友 健
    • 学会等名
      土木学会62回年次学術講演会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2007-09-14

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi