研究課題/領域番号 |
18560473
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 武蔵工業大学 |
研究代表者 |
吉川 弘道 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (10220609)
|
研究分担者 |
星谷 勝 武蔵工業大学, 総合研究所, 特任教授 (30061518)
中村 孝明 武蔵工業大学, 工学部, 客員教授 (60424777)
|
キーワード | 構造工学・耐震工学 / 防災 / 鉄筋コンクリート / 地震リスク / リスクファイナンス |
研究概要 |
本研究は、鉄筋コンクリート橋脚(RC橋脚)を対象とした地震リスク解析を実施するものである。なお、本研究でのリスクとは、「なんらかの原因によって,損害を被る可能性」であり、「地震リスク=地震の発生確率×発生した時の重大性」にて明確に定義される狭義のリスクである。これにより、個々のRC橋脚の地震リスクとして、損害期待値、最大予想金額などを算定するのものである。 初年度では、リスク解析に必要な要素技術の検討を行った。 ・・Part1:RC橋脚の耐震性能解析:鉄筋コンクリートの単柱式橋脚およびラーメン橋脚、ラーメン高架橋に対して、具体的な計算を実施した。ここでは、静的解析によりP-δ関係の算出、保有靭性の評価を行った。(市販の設計ソフトを用いた)。 ・Part2:RC橋脚の震害調査・ビアンリング: 地震の被害として復旧費用、営業損失、不通日数などが必要である。今年度は、ゼネコン担当者より、これまでの復旧工事などの事例を聴取した。また、これまでの地震被害とその復旧の経験から、被害の程度(損傷程度)に応じた、復旧費用と復旧日数の算定モデルを構築し、計算プログラムを作成した。 ・Part3:地震ハザード曲線の設定: 複数の対象建設地点に対する地震ハザード曲線の設定を行った。地震規模として、基盤最大加速度とした。 ・Part4:リスク諸量の解析 上記のPart1〜Part3の成果をもとに、地震損傷度曲線(Seismic Fragility Curve)、地震損失関数(Seismic Loss Curve)、地震リスク曲線(Seismic Risk Curve)などの一連のリスク解析における基本解析を実施した。
|