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2007 年度 実績報告書

SPring-8マイクロX線CT実験による粒状体微視力学構成モデルの検証と高度化

研究課題

研究課題/領域番号 18560481
研究機関筑波大学

研究代表者

松島 亘志  筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (60251625)

キーワード粒状体 / マイクロメカニックス / SPring-8 / マイクロX線CT / 粒子破砕 / 月面地盤工学 / 粒子形状 / 粒子法
研究概要

本年度は、SPring-8で新たに行った実験のデータ整理と、それを粒状体の微視力学構成モデルに活かす方法の検討を行った。
(1)SPring-8における破砕性材料の粒子挙動の可視化
粒子破砕性は、地盤全体の圧縮性やせん断強度に影響を及ぼす。特に粒子形状が極めていびつな材料の場合、粒子同士のかみ合いによってせん断強度が上昇するのか、破砕によって圧縮性が増大するのかは、実験での観察が困難なことから未解明の問題である。今回の実験では特に、月面の表層砂を対象としてこのような粒子挙動の3次元可視化を行った。その結果、粒子レベルの検討から地盤の圧縮性が急激に増大する応力レベルや、その際の圧縮量などを見積もることが可能であることを示した。
(2)粒状体中の微視堆積構造に関する検討
過去に行われたSPring-8マイクロX線CT実験のデータから、粒子の堆積構造を高精度に自動取得する手法を開発し、不規則形状粒子の微視構造についての重要なデータが得られた。
(3)粒状体マイクロメカニックスモデルの高度化
不規則粒子形状が粒状体のせん断強度に及ぼす影響を、Changらによって提案されている粒状体のマイクロメカニックス構成モデルに取り込む手法についての検討を行った。
(4)粒子破砕のSPHシミュレーション手法の開発
粒状体中の粒子破砕のメカニズムを検討するために、粒子法の一種であるSPH(Smoothed Particle Hydrodynamics)法を適用する方法についての検討を行った。
以上の結果について、現在論文発表を準備中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 3-D Shape Characterization and Image-based DEM simulation of Lunar soil simulant, FJS-12008

    • 著者名/発表者名
      松島亘志, ほか4名
    • 雑誌名

      Journal of Aerospace Engineering, ASCE 未定(登載決定)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 3D Particle Characteristics of Highland Lunar soil(No. 60501)obtained by Micro X-ray CT2008

    • 著者名/発表者名
      松島亘志, ほか6名
    • 雑誌名

      Earth & Space 2008 未定(登載決定)

    • 査読あり
  • [学会発表] Crushability of Lunar Agglutinates Simulant and its Numerical Modeling2008

    • 著者名/発表者名
      計谷剛, ほか3名
    • 学会等名
      Earth & Space 2008, ASCE
    • 発表場所
      Long Beach, CA, USA
    • 年月日
      2008-03-03
  • [学会発表] SPH Simulation of Severe Plastic Deformation Process of Polycrystals2008

    • 著者名/発表者名
      松島亘志, ほか1名
    • 学会等名
      International Conference on Plasticity(Plasticity 2008)
    • 発表場所
      Hawaii, USA
    • 年月日
      2008-01-05

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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