研究課題
室内載荷・真空圧密試験を用いて、沈下量と土圧係数の測定により真空圧密過程の試料の変形特性を調査した。沈下量については真空圧密の沈下量は同じ大きさの載荷圧密のものより小さいか等しい、。試料中の初期垂直有効応力の増加によって、真空圧密による試料の内向きの側方変位を抑制して、載荷圧密とほぼ同等の沈下量を示した。土圧係数については、一定の真空圧(80kPa)で試料中の初期垂直有効応力の増加により最終の土圧係数Kはマイナスからゼロに近づき、初期垂直有効応力は80〜120kPaの場合、真空圧密の試料の変形は一次元的になる。また、三軸試験結果から、有明粘土及び有明粘土・砂混合試料の有効応力内部摩擦角度は約35°で、計算した相応静止土圧係数K_0〓0.42になり、実測したK。値は約0.4となるため計算値に近いことが分かった。2層地盤(1層有明粘土、1層有明粘土と砂の混合土)の場合、真空圧密の進行により、水平土圧の減少は上層から下層に徐々に進行するメカニズムを究明した。また、2層・両面排水地盤において、層の順位は真空圧密速度及び最終沈下量に影響を及ぼすことが試験結果により分かった。その原因は、両面排水の場合真空圧密の最終状態は真空圧を与えた面に向きの定常流が発生する。この場合、水流の連続性を維持するために、地盤中の最終真空圧分布は各層の相対位置と透水係数の相対値によって異なる。透水係数が相対的低い層が真空圧を与えた面に位置する場合、圧密速度が遅くなる。沈下量について、二つの層の圧縮性と透水係数の相対値両方が影響を及ぼす。
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Geotechnique(イギリス土木学会) 59
ページ: doi : 10.1680/geot. 8. T. 020