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2006 年度 実績報告書

貝殻消石灰を利用した酸性硫酸塩土の改良効果

研究課題

研究課題/領域番号 18560492
研究種目

基盤研究(C)

研究機関石川工業高等専門学校

研究代表者

重松 宏明  石川工業高等専門学校, 准教授 (90353268)

キーワード貝殻 / 消石灰 / 一軸圧縮試験
研究概要

石川県は日本海側有数の養殖カキの産地で,毎年2,000トン以上のカキ殻が排出される.養殖業者などから排出されたカキ殻は一般廃棄物として指定されているため,各市町村の自治体による適正な処理が義務付けられている.そこで,処分に困るカキ殻から消石灰を製造(以後,カキ殻消石灰と呼ぶ)し,土質安定処理のための安定材として有効利用することを検討した.
今年度の研究では,市販の精製された工業用消石灰との比較によるカキ殻消石灰の安定材としての効果,かつ石川県内に広く分布する酸性硫酸塩土の安定処理に対する適用可能性を明らかにするため,異なる混合率で消石灰を混ぜ合わせて作製した供試体を所定の期間養生させた後,一軸圧縮試験を実施した.また,実験に用いた供試体を走査型電子顕微鏡(SEM)で可視化し,土粒子の固化状況についても言及した.以下に,本研究で得られた知見をまとめる.
(1)混合率・養生期間に関係なく,カキ殻消石灰と工業用消石灰のどちらを安定材として用いても,顕著な強度増加が認められ,両者の間に明瞭な違いはない.
(2)酸性硫酸塩土の安定材としてカキ殻消石灰を適用する限りにおいては,混合率10〜15%が実用上その上限値と予想される.
(3)カキ殻消石灰を安定材とした酸性硫酸塩土から,エトリンガイトの析出が確認できた.
(4)今後は,カキ殻消石灰を利用した土質安定処理における反応生成物の種類やその生成量を詳細に調べ,酸性硫酸塩土の強度発現メカニズムを解明していく.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] カキ殻消石灰の安定材としての適用性2006

    • 著者名/発表者名
      重松宏明, 西木佑輔, 西澤誠, 池村太伸, 吉田守
    • 雑誌名

      第42回地盤工学研究発表会発表講演集 (印刷中)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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