研究概要 |
(1) 流速と密度成層, 浮遊土砂濃度の時空間分布とその変動の現地観測 広島市西部に位置する太田川放水路(平均水深約3m, 大潮時の潮差4m)を現地観測の対象とする.縦断方向に並んだ3 地点と堤防沿いに形成されている干潟上で同時連続観測を実施する.得られた種々のデータを河川流量と河口における水位, 気象データとともに解析して, 密度成層強度, 潮汐流, 密度流と浮遊土砂濃度・フラックスの動態を把握し, これらの変動機構を解明する. (2) 河岸干潟の底質変動特性 干潮時に1 km 間隔で河岸干潟の堆積状況を調査するとともに堆積物を採取し, 粒径分布や強熱減量を測定する.2ヶ月間隔で行う調査に加えて, 出水が予想される前と出水後には重点的に底質調査を行う.得られた底質データは(1)の観測データと照らし合わせて, 干潟地形と底質の形成要因と解明する.
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