1.Bicycle Compatibility Checklistを用いた歩行者目転車糸交通の新しい共存性評価手法を構築した。これは、問題発見型のチェックリストをベースに道路の総合的な最終評価点がわかるようになっており、時間帯別交通評価ができるようになっている。評価項自は92項目あり、その内訳は基本項目10項目、自転車道評価項目(道路構造、路面、段差・縁石、交差点・横断、バス停、駐車・駐輪、標識・標示、障害物、その他)、共存性評価項目(自転車のコンフリクト、歩行者のコンフリクト、自動車のコンフリクト)である。この評価手法を用いて自転車道の先行事例(西葛酉、福島、世田谷、松本、宮崎、水戸)を評価した。満足度評価、項目別評価、目的別評価、主体別評価を行った結果、さまざまな道路の整備方策を、共存性という観点から評価することが可能となった。 2.道路空間制約・交通量を組み込んだ道路断面決定図を作成した まず自転車道・自転車レーン・自転車歩行車道について、通行方法・分離の度合いを考慮して、自転車通行帯を五タイプに分類した。次に自転車通行帯の断面決定図を作成した。ここでは、自転車歩行者分離軸を5分間交通量とし、自転車自動車分離軸を自動車制限速度とし、閾値を定めた。これにより目歩軸3ブロック、自車軸4ブロックの計12ブロックで断面決定図を構成し、各ブロックは交通状況(多車線、大型車交通量、道路横断、沿道店舗)に応じて道路タイプを決定できるようにした。 3.道路空間制約・交通量変動・交通優先順位を組み込んだ新しい交通共存計画論を構築した。 コンパティビリティ概念に基づく上記の「自転車通行帯の断面決定図」と「Bicycle Compatibility Checklist」から構成される歩行者・自転車系交通の新しい交通共存計画論を構染した。
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