(1)過去に高速道路上で生起した多重衝突事故について、日本道路公団の事故調書、事故報告書ならびに新聞掲載記事等の資料を調査し、事故の詳しい状況ならびに事故発生当時の道路や交通状態、気象状態等について詳しい情報を取得した。 (2)上記調査結果を用いて、多変量統計分析を行い、多重衝突に密接に関連する要因を抽出した。 (3)高速道路交通流のシミュレーションモデルを作成するため、ビデオカメラを用いて高速道路交通流の撮影を行った。 (4)上記のビデオ画像を用いて画像分析を行い、追従走行車両相互の車間距離と速度、加速度の関係等についてのデータを作成した。 (5)上記のデータより高速道路上での運転者の運転挙動をファジー論理によって表現し、その検証を行った。 (6)これまでに開発してきた高速道路交通流のシミュレーションモデルを改良し、より精緻でかっ現実的なモデルとした。 (7)(4)の観測データを用いて、このモデルの正当性の検証を行った。 (8)上記の研究成果については、いくつかの問題点・課題について引き続き検討を行い、現在公表を行うための取りまとめを行っている。
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