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2006 年度 実績報告書

廃プラスチック(その他プラ)類の処理・資源化システムの資源循環性評価

研究課題

研究課題/領域番号 18560535
研究種目

基盤研究(C)

研究機関関西大学

研究代表者

和田 安彦  関西大学, 工学部, 教授 (90026253)

研究分担者 三浦 浩之  広島修道大学, 人間環境学部, 教授 (80157437)
中野 加都子  神戸山手大学, 人文学部, 教授 (10330507)
尾崎 平  関西大学, 工学部, 助手 (40351499)
キーワード廃プラスチック / LCA / 再資源化 / 資源循環 / 循環型社会 / 廃棄物処理計画
研究概要

プラスチックはその特性(加工性,軽量,安価など)を活かした多くの技術開発がなされ,利便性をはじめ生活環境に多くの恩恵を享受してきた.一方で,大量生産,大量消費,大量廃棄により,多くの廃プラスチックが発生するようになり,プラスチックが難分解性であることから,ごみ量増加,最終処分場の逼迫を招く要因となっている.
本研究では,平成18年度において,都市規模や収集方式,焼却方式等が異なる80程度の特徴的な市町村をピックアップし,廃プラスチックの排出量,処理量,資源化量とその方法に対するヒアリングを郵送法により実施した.
ヒアリング項目は,計画収集人口,一般廃棄物の排出状況,廃プラスチック類を含む容器包装の分別収集・選別保管に係るエネルギー消費量,費用等に関する項目である.これらのデータを人口規模およびその他プラの排出量毎に分類し,都市規模毎の現在のその他プラ類の処理・資源化方法の特徴と都市規模と処理量,資源量の関係について検討を行った.また,処理・再資源化に係る電力消費量や燃料消費量のエネルギー使用量と費用に関しても都市規模毎で比較評価し,その関係について検討を行った.
その結果,プラスチック類分別収集の有無による,中間処理における環境負荷・コスト面への影響は小さいことが明らかになった.また,中間処理方式として特にガス化溶融方式とストーカ炉+廃溶融の2種類について比較を行った結果,年間焼却量に関わらず,ガス化溶融方式よりもストーカ炉+灰溶融方式が低環境負荷な焼却方式であった.さらに資源化に関しては,溶融施設においてスラグ化されているものの,その供給先が少ないために最終処分されているところもあり,販売先のルートの確保も必要である.今後は廃プラスチックの再資源化についてより検討を行っていく.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 容器包装とリサイクル事業の費用対効果(前編・後編)2006

    • 著者名/発表者名
      和田安彦
    • 雑誌名

      月刊廃棄物 Vol.32,No.11,12

      ページ: 36-39(No.11), 38-42(No.12)

  • [雑誌論文] 処理規模の異なるガス化溶融炉のLCA評価2006

    • 著者名/発表者名
      和田安彦, 他
    • 雑誌名

      廃棄物学会研究発表会講演論文集 Vol.17,No.1

      ページ: 263-265

  • [雑誌論文] プラスチック類の分別・資源収集による廃棄物処理への影響評価2006

    • 著者名/発表者名
      和田安彦, 他
    • 雑誌名

      土木学会年次学術講演会講演概要集 Vol.61

      ページ: VII-162

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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