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2006 年度 実績報告書

鋼製ダンパーと鉄筋コンクリート造躯体との接合方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18560550
研究種目

基盤研究(C)

研究機関山口大学

研究代表者

稲井 栄一  山口大学, 大学院理工学研究科, 助教授 (10314816)

キーワード制震 / コスト縮減 / ダンパー / 接合部
研究概要

低降伏点鋼パネルダンパー内臓のH形鋼と鉄筋コンクリート造躯体との接合形式に関し、提案する新形式の接合形式を用いた試験体と通常の接合形式を用いた試験体を製作して、構造性能の比較検証実験を行った。
(1)試験体
試験体は3体で、2つの試験体は、躯体との接合部においてH形鋼のフランジにスタッドコネクターを溶接したものである。アンカーボルトを用いず鉄筋コンクリート造との一体化を図ったことに特徴があり、スタッドコネクターがモーメントによる抜け出しを防止する。一方、もう1体は、既に実用化され安定的な挙動を示すアンカーボルト締結型であり、スタッドコネクターで接合した試験体との挙動の違いを比較するための試験体である。
加力方法
加力方法は、柱の実験において一般に広く行われている逆対称変形を想定した曲げせん断実験方式で行った。
(3)載荷プログラム
載荷履歴は、小地震、中地震、大地震の3つの地震動レベルを想定し、小地震では部材角0.2%、中地震では0.5%、大地震では1.0%の多数回の静的繰り返し載荷を行った。また、大地震後のダンパーの性能を検証するため、上記の小地震、中地震、大地震の載荷をもう一度行った。
(4)実験結果
小地震、中地震、大地震を想定した2度の載荷プログラムに対し、スタッドコネクターで接合した試験体は安定した挙動を示した。また、既に実用化されているアンカーボルト締結型の試験体と比べても遜色はなく、実用に供することが可能であることが判明した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 簡易接合方法による履歴ダンパーの構造性能に関する研究2007

    • 著者名/発表者名
      渡辺賢一
    • 雑誌名

      日本建築学会中国支部研究報告集 第30巻

      ページ: 113-116

  • [雑誌論文] 制震ダンパーとRC躯体の接合方法に関する実験的研究(その2)2006

    • 著者名/発表者名
      木田貴史
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集 構造II

      ページ: 843-844

  • [雑誌論文] 鋼製ダンパーとRC部材の接合方法に関する実験的研究2006

    • 著者名/発表者名
      木田貴史
    • 雑誌名

      日本コンクリー卜工学協会コンクリートエ学年次論文集 第28巻・第2号

      ページ: 1195-1200

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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