1.免震材の配(調)合の予備実験 最適な免震材を製造するための配(調)合試験を試行錯誤で行った。建設副産物の木片に、コンクリート殻から発生した5〜10mmの再生細骨材と1mm以下の再生微粒分および産業廃棄物のゴムチップなどを混入し、アスファルト乳剤、セメント、水と攪拌混合して供試体を作製して一軸圧縮試験により最適な配合量および配合割合を試験した。(1)(アスファルト乳剤+水)/セメント比は40%が良い。(2)(アスファルト乳剤+水)は0.19〜0.28 1/1が良い。(3)目標強度を得る木片/混合物比は0.33/0.67〜0.67/0.33程度のものを用いることが可能であるなどのことが分かった。 2.振動三軸圧縮試験の調整と使用要領の把握 昭和61購入の振動三軸圧縮試験機を整備し、調整をして次年度(平成19年度)の本実験に備えて、若干の予備実験を行い、使用方法をマスターした。なお、100kgfのロードセルは予備実験中に付加が加わり破損したため、現在修理中(搬入は5月下旬)である。 3.免震材の減衰性、振動遮断性の予備実験 調整した振動三軸試験機を用いて若干のデータを収集した。(1)同一配合(木片/再生微粒分)で混和材としてセメントを用いた場合とアスファルト乳剤を用いた場合では、アスファルト乳剤を用いた場合の方がセメント使用の場合に比し履歴減衰は7〜9倍大きくなることが分かった。なお、遮断性については成果が得られなかったが今後実施する予定である。 4.免震材を植生のための基盤材として使用するための予備実験 植生のための基盤材とて要求される吸水性、保水性、対アルカリ性について経過時間とそれぞれの性状については今年度実施する予定である。また、予備的に別途作製した基盤材を用いて植性の発育を観察・測定中である。
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