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2007 年度 実績報告書

計測データ制約下における適応フィルタリング構造同定解析システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 18560562
研究機関東京電機大学

研究代表者

登坂 宣好  東京電機大学, 未来科学部, 客員教授 (00059776)

研究分担者 今川 憲英  東京電機大学, 未来科学部, 教授 (10328510)
キーワード建築工学 / システム同定 / 逆解析 / 構造損傷同定 / ヘルスモニター / 適応フィルタリング / フレーム構造 / 円筒シェル
研究概要

前年度に引き続き、パラメトリック射影フィルタに注目し、逆解析手法としての効果的なフィルタリングアルゴリズムの構築とその適用性を進めてきた。このフィルタに含まれているパラメータを本研究のポイントである"正則化パラメータ"と捉えることにょって、研究の目的である計測データ制約下で適応的なフィルタリングアルゴリズムを構築できることが明確となった。本年度における具体的な研究成果を以下に示す。
1.パラメトリック射影フィルタ及びフィルタリングの適応化
逆解析において、正則化パラメータの導入が必須となっているが、そのパラメータの具体的な数値を選択することがフィルタリングアルゴリズムによる計算上クリテカルとなることが知られている。今年度の研究において、同定解析の初期段階で利用可能な計測データのみから、これまで適宜に定めかつ固定していたパラメータを同定計算の各段階で計測データに応じて可変的に定め、同定過程を安定化する理論と手法とを構築することができた。この適応的フィルタを"可変的パラメトリック射影フィルタ"と呼ぶことにした。
2.可変的パラメトリック射影フィルタ適用性の検証
可変的パラメトリック射影フィルタの理倫と解析手法との適用性を具体的な構造損傷同定問題に対して検討した。構造物の力学的特性が明確なフレーム構造を対象として、始めに計算力学的モデル、次に実験的モデルの同定解析を行い、理論値と計測値をデータとする際のパラメータの特性を把握することができた。なお、この検証過程で、損傷問題をシステム同定問題として解析出来る事を明らかにした。そこで、円筒シェルのシステム同定問題に対しても適用性を検証した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 可変的パラメトリック射影フィルタによるフレーム構造物の損傷同定解析2008

    • 著者名/発表者名
      登坂宣好・遠藤龍司
    • 雑誌名

      計算数理工学論文集 7巻2号

      ページ: 225-230

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 可変的パラメトリック射影フィルタによる円筒シェルの逆問題解析2008

    • 著者名/発表者名
      里田啓・遠藤龍司・登坂宣好
    • 雑誌名

      計算数理工学論文集 7巻2号

      ページ: 231-234

    • 査読あり
  • [雑誌論文] モジュール連結型浮体の損傷同定解析2008

    • 著者名/発表者名
      遠藤龍司・登坂宣好
    • 雑誌名

      第20回海洋工学シンポジウム講演論文集 (CD-ROM)

      ページ: OES-16

  • [学会発表] 可変的パラメトリック射影フィルタを用いた3層フレーム模型のシステム同定解析2007

    • 著者名/発表者名
      遠藤龍司・登坂宣好・今川憲英
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術研究講演会
    • 発表場所
      福岡大学
    • 年月日
      2007-09-30

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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