研究課題/領域番号 |
18560567
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
片岡 靖夫 中部大学, 工学部, 教授 (40102769)
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研究分担者 |
豊田 洋一 中部大学, 工学部, 助教授 (40102777)
小松 幸平 京都大学, 生存圏研究所, 教授 (20283674)
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キーワード | 中国少数民族 / 〓族 / 杉 / 伝統木造建築 / 構築システム / 鼓楼 / ホゾ定規 |
研究概要 |
2006年度は、中国三江県と貴州省に存在する少数民族〓族の建造物の実地調査研究を2度にわたって行った。1回目の調査は2006年8月に実施し、研究代表者と研究分担者及び研究調査協力員2名、ガイド2名、〓族語通訳1名、輸送2名の計9名の調査団を編成した。調査対象建造物は貴州省を中心に分布する鼓楼、木橋、寨門であり、調査の具体的内容は、建物の構造上の主要要素である仕口の種類とその仕組みの詳細、そして代表的な鼓楼5棟のレーザー測量器による精密測量、さらには増衝村の建築と生活に関する調査を分担して行った。さらに本研究の主要研究対象建物である増衝村に存在する最古の鼓楼に関しては著者らが過去数度にわたって実地調査を行っているが、それまでに知りえなかった事項を調査することができその構築システム解明のための貴重な資料を得ることができた。2回目の調査は2007年2月に研究代表者と研究協力員及び現地ガイド1名、〓族語通訳、輸送1名の5名の編成で行った。調査目的は〓族の伝統建造物が存在する位置の特定であり、GPSを使用しての精密測定であった。また、トン族建造物の建造に必要な木割り法と部材の木材加工技術に関するホゾ定規の規則を調査した。この2回目の調査に関しては調査日数の不足から十分な成果を得ることができなかった。この2つの研究項目に関しては2007年度の同テーマの主要な研究目標に設定して実地調査を継続する。
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