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2006 年度 実績報告書

学校建築の設計基準改定に向けたエコスクール認定校の実態把握・性能評価

研究課題

研究課題/領域番号 18560578
研究種目

基盤研究(C)

研究機関首都大学東京

研究代表者

須永 修通  首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (20145668)

キーワードエコスクール / 学校建築 / 環境配慮手法 / エコスクールモデル事業 / エネルギー消費量 / 室内環境 / アンケート調査 / 実態調査
研究概要

本年度は,計画通り,アンケート調査と詳細現地調査およびデータベースの枠組作成を行った.
1.全国のエコスクール認定校を対象とした調査
まず,日本全国の環境に配慮された学校建築について文献調査を行った.エコスクール認定を受けた全国の小中学校は約400校あるが,そのうち建物の概要がわかるものは251校であった.アンケートの回収率向上を考え,対象をこれらの学校にしぼり,環境共生手法やエネルギー消費量に関するアンケート調査を行った.
アンケートの内容は,認定タイプと規模,建物仕様などのハード的な項目,施設の使用状況や教育面での利用状況などソフト的な項目,エネルギー消費量などのデータである.アンケートは,平成19年1月に発送し,これまでに150校分のデータ(回収率60%)を得た.
2.現地詳細調査
現地詳細調査では,まず,先行調査を行っていた東京都内のエコスクール認定校(計17校)について解析した.17校の内8校が町田市にあることから,町田市の一般学校とエネルギー消費量を比較し,認定校では施設の拡充,一般開放などの理由で,総エネルギー消費量が多くなっていることを明らかにした.
学校の温熱快適性に関しては,児童・生徒に温湿度計を携帯させて,暴露環境を実測した.その結果,冷房のない学校では夏季の温度が非常に高いこと,児童下校後の戸締まりが室温の低下を阻んでいること,などを明らかにした.環境共生手法の効果については,杉並区等における夏季実測,TRNSYSを用いた詳細シミュレーションにより検討し,夏季は日射遮蔽,夜間通風冬季は断熱性能向上が特に効果のあることを明確にした.
また,夏季の暑さが厳しい熊本県,日本海側の気候の福井県で,環境配慮手法が取り入れられている小中学校の現地調査を行った.
3.データベースの枠組み作成
アンケート調査を作成するときに,解析方法を考慮してデータベースの枠組みを作成した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 冷房を用いない学校教室の温熱環境改善に関する研究2007

    • 著者名/発表者名
      岡本沙織, 須永修通
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集(オーガナイズド・セッション) 未定(掲載決定)

  • [雑誌論文] 学校および自宅における児童・生徒の温熱環境実態調査2007

    • 著者名/発表者名
      伊藤紗加, 須永修通
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集(オーガナイズド・セッション) 未定(掲載決定)

  • [雑誌論文] エコスクールモデル校のエネルギー消費量に関する調査研究 -東京都内のモデル校と一般校の比較-2006

    • 著者名/発表者名
      池澤知子, 須永修通
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集 D-2分冊

      ページ: 577-578

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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