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2007 年度 実績報告書

ロボットと人間が共存するための建築空間の計画要因

研究課題

研究課題/領域番号 18560608
研究機関文化女子大学

研究代表者

渡邉 秀俊  文化女子大学, 造形学部, 准教授 (80230986)

研究分担者 高橋 正樹  文化女子大学, 造形学部, 准教授 (10282451)
佐野 友紀  早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (70305556)
林田 和人  早稲田大学, 理工学術院, 講師 (10277759)
吉岡 陽介  千葉大学, 大学院・工学研究科, 助教 (00361444)
キーワードロボット / 生活場面 / 印象評価 / 歩行特性 / 環境心理 / 環境行動
研究概要

本年度は,実物の市販ロボットおよび実験用制作ロボットを用いて,ロボットの形状・動き方に対する建築空間との適合性,人間の歩行特性との適合性等について明らかにした。結果の概要は以下である。
■実験1:住宅での人間に対するロボットの適正位置に関する実験当初予定では,生活者のロボットへの期待感の有無による評価の差異を明らかにすることを目的としたが,これに人間とロボットとの距離の変数を加えて実験した。椅子座でくつろいでいる被験者が,周囲を移動するロボットに対して感じる煩わしさを2次元平面上の広がりとして計測した。また,そのときのロボットの適切な待機位置について尋ねた。実験の結果,遠ざかるよりも近づく方向の方が邪魔さ感が大きいこと,近い位置では縦移動が遠い位置では横移動の方が邪魔さ感が大きいことがわかった。また,待機位置は斜め前か横が好まれるという結果になった。
■実験2:ロボットの形状・動き方と建築空間の適合性に関する実験 各種の建築空間において実物のロボットを動かすことにより,ロボットの形状・動き方と建築空間との適合性について印象評価させた。実験の結果,「球型ロボット」の方が「人型ロボット」より建築空間に対する違和感が少ないこと,両ロボットとも「公園ベンチ」などの屋外空間では違和感が高く,「レストラン」や「オフィス室内」などの公共空間では違和感が少ないことなどが明らかになった。
■実験3:案内ロボットに追従する人間の歩行特性に関する実験 移動する箱型ロボットの後から追従する人間の歩行特性について分析した。ロボットに対する被験者の歩行特性には,真後ろを追従するパターンと斜め後ろを追従するパターンとが見られた。特に真後ろを追従した被験者は,ロボットの通過した軌跡の上をなぞるように歩く傾向が見られた。
上記のうち,実験1と実験2については,日本インテリ学会大会において発表を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 生活場面におけるロボットの存在に対する違和感ロボソトと人間の相互交流に関する試行実験その72007

    • 著者名/発表者名
      渡辺 秀俊・佐野 友紀・林田 和人・高橋 正樹・遠田 敦・吉岡 陽介
    • 学会等名
      日本インテリア学会大会
    • 発表場所
      明治村(犬山市)
    • 年月日
      2007-10-07
  • [学会発表] 住宅におけるロボットの人間に対する適正な位置に関する研究ロボットと人間の相互交流に関する試行実験その82007

    • 著者名/発表者名
      林田 和人・高橋 正樹・渡辺 秀俊・佐野 友紀・高柳 英明・遠田 敦・吉岡 陽介
    • 学会等名
      日本インテリア学会大会
    • 発表場所
      明治村(犬山市)
    • 年月日
      2007-10-07

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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