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2008 年度 実績報告書

ロボットと人間が共存するための建築空間の計画要因

研究課題

研究課題/領域番号 18560608
研究機関文化女子大学

研究代表者

渡邉 秀俊  文化女子大学, 造形学部, 准教授 (80230986)

キーワードロボット / 追従歩行 / 歩行特性 / 注視特性 / 環境心理 / 環境行動
研究概要

本年度は、研究期間の最終年度として、以下の2つの追加実験を行った上で、3年間の成果のりまとめを行うことを目的とした。
■実験1:誘導ロボットに対する注視特性の分析:平成19年度は、非限定空間で誘導ロボットに追従歩行する人間の「歩行特性」について実験した。その結果、歩行特性にはロボットの真後ろを追従するパターンと、斜め後ろを追従するパターンがあり、特に真後ろを追従した被験者は、ロボットの通過軌跡をなぞるように歩く傾向があることが明らかになった。
そこで本年後は、限定空間(内法1500mmの廊下)で追従歩行する人間の「注視特性」について実験した。その結果、高さ300mmと高さ900mmの誘導ロボットを比較すると、高さ300mm程度の背の低いロボットが誘導するときには、ロボットに対する注視時間が増えてしまい、それよりも背の高いロボットに比べ周辺環境に対して十分な注意がいきわたらない危険な状況になっていることが明らかになった。
上記2つの実験結果は、2008年度の日本ロボット学会において発表した。
■実験2:建築空間内のロボットに対する心理生理評価実験:建築空間内を移動するロボットに対する人間の心理評価については、平成19年度に被験者の内省報告という主観指標を用いて実験を行い、一定の知見を得た。本年度は、同様の実験において被験者の生理量を計測することで、知見の客観性を高めることを目的とした。心拍数等の生理指標を用いて予備実験を行った結果、ロボットとの距離やロボットの移動速度との間に有意な相関は認められなかった。この結果から、ロボット評価に生理指標を用いる場合には、さらに詳細な検討が必要であることを確認した。
■研究成果のとりまとめと公表:3年間の成果を研究実績報告書としてとりまとめた。これらの結果については、平成21年度に日本建築学会の論文として公表する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 誘導ロボットに対する注視歩行の分析2008

    • 著者名/発表者名
      吉岡陽介, ほか5名
    • 学会等名
      日本ロボット学会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2008-09-11
  • [学会発表] 誘導ロボットに対する追従歩行の分析2008

    • 著者名/発表者名
      遠田敦, ほか5名
    • 学会等名
      日本ロボット学会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2008-09-11

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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