本研究は、建築家・堀口捨己(1895-1984)が自邸に遺した膨大な量の資料(図面・写真・蒐集書籍など)を整理するとともに、そこに窺える堀口の建築観や研究の背景について分析・研究するものである。主な作業としては、資料を分析しつつデータベースを作成し、あわせて関連資料を調査して同資料の意味づけを行うこととする。 具体的には、本年度の作業として以下のことを行い、終了した。 1.写真のスキャニングとデータベース作成 ・写真資料(ポジ)についてはスキャニングをするとともにデータベースを作成した ・写真ネガのうち、ガラス乾板(99枚)については専用の養生紙・保護箱を用いて整理した ・写真ネガのうち、フィルム(420枚)については専用の養生紙・保護箱を用いて整理した 2.図面資料の補修とデジタル化 ・未整理で保管されていた設計図について、まずは慎重に補修(しわ伸ばし、破れの補修)を行った。 ・補修の済んだ図面については、専門業者にデジタル化を委託し、終了した。その枚数は452枚になった ・これら図面資料について、詳細なデータベースを作成した 3.文献資料の整理 ・堀口が蒐集した茶書、起し絵図について、整理しつつデータベースを作成した ・手紙について、整理しつつデータベースを作成した ・行政関係資料(文化財保護審議会)を分類・整理した
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